治療方針
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そばかすの治療法には、レーザー治療法とIPL治療法とがあります。
レーザー治療法は、いわゆるレーザー光線を照射することでそばかすを消去しようとする方法で、確実な効果がありますが、欠点もあります。使用されるレーザー光線は、Qスイッチ系レーザー光線といわれるもので、「ルビーレーザー」「アレキサンドライトレーザー」「ヤグレーザー」などの種類があります。
IPL治療法は、「Intense Pulsed Light」という、レーザー光よりもやさしい光を照射する方法で肌の美しさを取り戻せる優れた方法です。
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レーザー治療法
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レーザー治療法は、そばかすひとつ一つを処置するには確実な効果が期待でき優れた方法です。そばかすの数が顔に数個という程度なら、レーザー光をそれぞれのそばかすにピンポイントで照射して確実に治療できます。
しかし、レーザー光線照射時の痛みが強く、照射後にはかさぶたができ真っ黒になるので、長期間、絆創膏などで「覆い・隠す」必要があります。レーザー治療は、その効果は確実な反面、治療後1~2週間は患部にお化粧することができない欠点もあります。
また、顔全体に数多くのそばかすが散在している場合には、ひとつひとつにレーザー光線をあてることは無理があります。
そばかすのレーザー治療は、多くの場合、保険の対象外となるので、費用は高価になります。一例として、親指の爪ほどの大きさのシミやそばかすを処置する費用は1万円くらいです。これはクリニックなどにより、また使用するレーザーの種類などにより異なるので、詳細については、実際にかかりたい候補となるクリニックでお聞きください。
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IPL治療法
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IPLというのは、「Intense Pulsed Light」という、レーザー光よりやさしい光線を用いる最先端の美容治療法です。IPL治療法は、「フォトフェイシャル療法」とか「フラッシュ光線療法」などと呼ばれることもある治療法です。IPL治療法は、最近では最も注目されている、そばかすやシミの治療法になっています。
IPL治療法では、カメラのフラッシュ程度の光をもちいて、そばかすなどの肌のトラブルの原因となっている、メラニンや毛細血管などのターゲットだけを直接的に攻撃します。皮膚にはまったくダメージを与えないのでとても優れた美容治療法です。
この方法では、顔の広い部分に光を照射する治療ですので、顔全体に広がっているそばかすにも対応することができます。そばかすの除去だけでなく、シミや小ジワ、にきびなどの治療にも効果があります。
IPL治療法は、1回あたりの治療時間は10分ほどででき、数回繰り返すことでツルツル・すべすべの肌が実現できます。
IPL療法(フラッシュ治療法、フォトフェイシャル療法)の優れたところは、特別な痛みもなく、傷になることもないことです。かさぶたができたりしないので、術後に特別な処置も必要ありません。治療後、その日から普段どおりの生活が送れます。
IPL療法のデメリットは、1度の治療では確実な効果が得られず、数回は繰り返さなくてはならない点です。費用は1回当たり3~5万円は必要で、決して安価ではありません。
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予防
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そばかすの最大に原因は遺伝的な器質にあると考えられていますが、それは別として、太陽光に含まれる紫外線が最大の敵となります。
従って、常日頃からの日焼け止めクリームの使用や、皮膚の新陳代謝を活性化させ皮膚への色素沈着を予防するために、ビタミンB群・ビタミンCなどを含有する食物を摂取するとよいです。ビタミンCは、紫外線によって発生する活性酸素を抑えコラーゲン合成の促進作用もあり、そばかす防止には効果的です。
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