〔ネフローゼ症候群〕 |
ネフローゼ症候群とは、高脂血症や低たんぱく血症、高度な蛋白尿、まぶたや下肢の浮腫(むくみ)などを主症状とする腎臓疾患の総称です。 |
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ネフローゼ症候群は年齢にかかわりなく発症しますが、特に、若年層に多く発症し、乳幼児では生後18か月~4歳までの間が最も多く、女児より男児に多くみられます。年齢が高くなると男女差はなくなります。 |
〔ネフローゼ症候群〕 |
ネフローゼ症候群とは、高脂血症や低たんぱく血症、高度な蛋白尿、まぶたや下肢の浮腫(むくみ)などを主症状とする腎臓疾患の総称です。 |
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ネフローゼ症候群は年齢にかかわりなく発症しますが、特に、若年層に多く発症し、乳幼児では生後18か月~4歳までの間が最も多く、女児より男児に多くみられます。年齢が高くなると男女差はなくなります。 |
◆〔ネフローゼ症候群〕とは、一体どんな病気なのかご説明します。 |
どんな病気ですか? |
ネフローゼ症候群は、腎臓の糸球体の病気で、尿中に大量のたんぱく質が漏れ出してしまうのが特徴です。血液中の重要なたんぱく質であるアルブミンなどの濃度が低下、血液中の脂質が増加し、血液が固まり易くなる病気です。 |
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◆〔ネフローゼ症候群〕の症状をご説明します。 |
ネフローゼ症候群の症状 |
この病気の初期症状は、食欲不振や全身的な倦怠感が現れ、水分とナトリウムの過度な貯留により身体のいたる組織で腫れやむくみが生じ、同時に尿の著しい泡立ちが見られます。 |
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◆〔ネフローゼ症候群〕の原因や発症の仕組みをご説明します。 |
ネフローゼ症候群の原因 |
ネフローゼ症候群は、身体の各部位に影響を与えるさまざまな病気が原因で発症します。原因となるのは「いろいろな疾患」「薬剤」および「膠原病・アレルギー」など多数の原因が存在します。 |
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いろいろな疾患 |
疾患により発症するネフローゼ症候群は、原発性糸球体疾患、糖尿病腎炎、全身性エリテマトーデス、腎炎症候群によるものが多くあります。成人では、糸球体疾患によるものが最も多く80%を占めています。
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薬剤 |
薬剤として、非ステロイド性抗炎症薬(NNSAIDs)、抗てんかん剤、ワクチン、ペニシラミン、ヘロインの静脈注射などがネフローゼ症候群の原因となります。 |
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膠原病・アレルギー |
アレルギーを起こす物質、花粉、はち毒、蛇毒、昆虫の刺し傷、ダニ、ウルシ科の植物などがネフローゼ症候群の原因となります。 |
◆〔ネフローゼ症候群〕の検査方法や診断方法をご説明します。 |
ネフローゼ症候群の診断 |
ネフローゼ症候群の診断は「症状」「診察所見」「検査所見」を総合して行われます。本質的には、24時間にわたって全量の尿を採取し、たんぱく質の全喪失量を測定するのがベストですが、困難な場合もあるため、適時、尿を採取し、尿中のクレアチニンに対するたんぱく質の比率を測定して代用することもあります。 |
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◆〔ネフローゼ症候群〕の治療方法をご説明します。 |
治療方針・予防 |
ネフローゼ症候群の治療は、主に、「薬剤療法」「対症療法」「食事療法」および「生活習慣の改善」などを行います。 |
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薬剤療法 |
ネフローゼ症候群の薬物による治療では、通常、副腎皮質ステロイド剤、免疫抑制剤、抗血小板薬を使用します。 |
対症療法 |
高血圧および浮腫に対しては、対症療法として利尿剤を使用し治療します。 |
食事療法 |
ネフローゼ症候群の食事療法では、厳重な安静下での飽和脂肪とナトリウムを少なくした食事が基本です。ネフローゼでは、大量のたんぱく質が喪失するので、動物性蛋白質の補充が必要ですが、蛋白質を摂取しすぎると、尿中のたんぱく質濃度が高くなるので、腎機能の程度によって制限を行う場合もあります。 |
生活習慣の改善 |
過労を避けた規則正しい日常生活が不可欠です。悪い生活習慣を止め、早寝早起きで十分な睡眠に心がけ、軽い運動を続けることが大切です。ストレスの蓄積もよくありません。 |