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〔肥満〕 |
肥満とは、正常な状態に比べて体重が異常に多い状態、あるいは体脂肪が過剰に蓄積した状態をいいます。 |
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肥満の直接的原因は、体の各部に脂肪が蓄積されることで起こります。肥満は、脂肪の蓄積する部分によって、皮下脂肪型肥満と内蔵脂肪型肥満とに分けられます。 |
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〔肥満〕 |
肥満とは、正常な状態に比べて体重が異常に多い状態、あるいは体脂肪が過剰に蓄積した状態をいいます。 |
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肥満の直接的原因は、体の各部に脂肪が蓄積されることで起こります。肥満は、脂肪の蓄積する部分によって、皮下脂肪型肥満と内蔵脂肪型肥満とに分けられます。 |
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◆〔肥満〕とは、一体どんな病気なのかご説明します。 |
どんな病気ですか? |
肥満には、皮下脂肪型肥満と内臓脂肪型肥満とがあります。これらの脂肪はエネルギーの蓄積するという意味では同じですが、皮下脂肪は脂肪細胞の数が増えやすく、内臓脂肪では、ひとつひとつの細胞が太る傾向があります。皮下脂肪が増えにくく減りにくいのに対して、内臓脂肪は増えやすく減りやすい特徴があります。 肥満が怖いのは、体重の増加や体形の変化だけではありません。本当に怖いのは、脂肪が増えることで多くの重大な合併症を発病しやすいからです。代表的な合併症には、糖尿病、高脂血症、高血圧、高尿酸血症、呼吸器疾患、整形外科疾患などがあります。 |
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◆〔肥満〕の症状をご説明します。 |
肥満の症状 |
肥満のタイプによって体形が変化します。皮下脂肪型肥満は、女性に多く、洋梨型肥満(下半身型肥満)といわれ、下半身が丸くなります。 これに対し、内臓脂肪型肥満は男性に多く、リンゴ型肥満(上半身肥満)といわれ、ヒップよりウエストが大きくなります。この内蔵脂肪型肥満は、多くの生活習慣病を誘発する危険性が非常に高く、特に危険性の多い肥満となります。 |
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◆〔肥満〕の原因や発症の仕組みをご説明します。 |
肥満の原因 |
肥満の直接的原因として、食事などでのカロリー摂取量が、基礎代謝(呼吸や安静時の消費されるエネルギー)や運動時の消費カロリーよりも定常的にオーバーしていると起こります。簡単にいえば、食べすぎと運動不足が主な原因となります。潜在的原因としては、遺伝的要因(体質)も見逃せませんが、環境因子としての生活習慣がより大きく寄与しています。 |
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◆〔肥満〕の検査方法や診断方法をご説明します。 |
肥満の診断方法 |
肥満の診断には、体重による肥満診断法(BMI法)、体脂肪率による肥満診断法、ウエスト周囲長による判定法などがあります。肥満は直感的にも分かりやすいのですが、これらの方法を組み合わせてより確かな判断ができ、極度の肥満に対しての治療が可能となります。 |
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体重による診断方法 BMI法 |
肥満は簡単にいえば、標準体重より概ね20%以上体重が超過すれば肥満といってもいいかと思われますが、この定義だけではいろいろな不確かさがあります。そこで、現在、成人の体重による肥満診断にはBMI(ボディマスインデックス)という方法が用いられるようになりました。日本肥満学会基準2000年でのBMIによる肥満の定義は次の通りです。 ここでBMIの計算は次の式による。 BMI=(現在の体重kg)/(身長m*身長m)
BMIでの評価は身長と体重から単純に計算できる便利さがあり、肥満の目安にはなるのですが、この値だけでは筋肉質なのか脂肪過多なのか、更に皮下脂肪型肥満なのか内蔵脂肪過多肥満なのかの判定は全く出来ないという欠点があります。従って、普通の体形の人には有効な方法ですが、特別な体形(骨太、足長、骨細、筋肉質)の人には必ずしも正しくはありません。 BMI(ボディ・マス・インデックス=肥満指数)の統計的な調査結果から、BMI=22という状態が最も健康な状態であることが分かりました。これを用いて身長ごとの標準体重を計算すると、最も好ましい標準体重が分かります。その標準体重を20%以上超えると、肥満と呼ばれることになります。
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ウエスト周囲長による診断 |
ウエスト周囲長による肥満の判定法では、男性で85cm以上 女性で90cm以上は生活習慣病になりやすい肥満と判定されます。 この基準では多くの男性は肥満と判定されてしまうため、いろいろな議論はあるのですが、現状ではこのようになっているのです。 |
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◆〔肥満〕の治療方法をご説明します。 |
肥満の治療方針 |
肥満は、基礎代謝や運動で消費されるエネルギーよりも食品から摂取するエネルギーの方が多すぎるとき起こります。基本的な肥満防止の方法や治療方法は、エネルギーの摂取を減らし、運動に使用するエネルギーを増加させることとなります。 摂取するエネルギー源としては、蛋白質、脂質、糖質、アルコールなどがあります。摂取するエネルギーを減らす対策としては、まずアルコールを減らすことが必要です。アルコールの摂取量を減らしても欠乏症は一切起こらないから安心です。アルコール好きな人には地獄かも知れませんが。 蛋白質、糖質、脂肪はどれも必要な栄養成分なので、過剰摂取はいけませんが、摂取しないわけにはゆきません。蛋白質は体を構成する重要な栄養素であり、体重1kgあたり毎日10gは必要です。脳や神経系などはブドウ糖からしかエネルギーを得られないので糖質の摂取も不可欠です。また、高エネルギーな脂肪も脂溶性ビタミンの吸収を高めたり、必須脂肪酸が必要なことから一定量は摂取しなければなりません。 このようなことから、全体での摂取エネルギー量を制限した上で、まず蛋白質の必要量を確保し、脂肪は摂取する全体エネルギーの20~30%以内とし、残りの55~60%のエネルギー相当分を糖質で摂るとバランスがよいといわれています。また、蛋白質、糖質、脂肪の代謝を高めるためにビタミンやミネラルをしっかり摂取することも重要です。食物繊維などの成分も必要です。 |
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ダイエット |
肥満になってしまったら、ダイエットが必要ですが、これは相当な決心と強い意思がないと完遂できません。ここに、ダイエットのための指針例をあげておきます。
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