〔慢性腎炎〕 |
慢性腎炎は、大人の腎臓病の中では最も多く、三大症状の血尿・たんぱく尿、高血圧、およびむくみが長期にわたって持続する病気です。 |
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〔慢性腎炎〕 |
慢性腎炎は、大人の腎臓病の中では最も多く、三大症状の血尿・たんぱく尿、高血圧、およびむくみが長期にわたって持続する病気です。 |
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鼻炎や喉頭炎、扁桃炎などの上気道の炎症を起こした後で発症する〔急性腎炎〕なら適切な治療で比較的早期に治癒するのに対して、〔慢性腎炎〕は一度罹るとなかなか治りにくい病気です。 〔慢性腎炎〕の原因は、免疫反応の異常などによる、糸球体の過剰な濾過などが関係していると考えられていますが、未だよく分かっておりません。 〔急性腎炎〕の治療がうまくいかずに慢性化してしまう場合があり、〔急性腎炎〕の発症から1年以上も血尿やたんぱく尿が持続していると〔慢性腎炎〕と診断されます。 |
自覚症状が少ないので発見が遅れることもありますが、血尿や高血圧、むくみが出たり、健康診断などで〔慢性腎炎〕の疑いが指摘されたら、精密健診を受けることが必要です。早期発見が治療の最善策となります。 〔慢性腎炎〕に関係の深い「クレアチン」や「クレアチニン」「クレアチニン・クリアランス」などの非常に詳しい説明は、「気になる言葉館」の中にある、次の項目で見ることができます。 ・〔クレアチン〕 ・〔クレアチニン〕 |
◆〔慢性腎炎〕とは、一体どんな病気なのかご説明します。 |
どんな病気ですか? |
慢性腎炎は正式には「慢性糸球体腎炎」という病気で、急性腎炎の症状が軽かったりしたために、適切な治療をしなかった場合など、繰り返し的に急性腎炎が発症し、やがて慢性化してなります。 |
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◆〔慢性腎炎〕の症状をご説明します。 |
慢性腎炎の症状 |
慢性腎炎の症状は、基本的には急性腎炎と同じように、「血尿・たんぱく尿」「高血圧」「むくみ」の三大症状が現れます。このような症状が1年以上にわたって継続的に現れるのが慢性腎炎ということになります。 |
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◆〔慢性腎炎〕の原因や発症の仕組みをご説明します。 |
慢性腎炎の原因 |
体内にウイルスや細菌などの抗原(炎症を起こす原因物質・病原体など)が侵入してくると、それに対抗するために、体内では免疫作用により抗体がつくられます。 |
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◆〔慢性腎炎〕の検査方法や診断方法をご説明します。 |
慢性腎炎の診断方針 |
慢性腎炎の検査は「尿検査」「血液検査」および「腎生検」などで行われます。 |
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尿検査 |
一般に、慢性腎炎を自覚症状から発見することは困難です。従って、健康診断などでの尿検査や血液検査などで、血尿やたんぱく尿がでていないかが最初の検査となります。血尿やたんぱく尿は、泌尿器科的な病気でも認められる症状なので、これだけの証拠では診断はされません。 |
クレアチニンクリアランス |
次に行われるのが、血液検査によるクレアチニンの測定などを行います。腎臓機能が低下するとクレアチニン係数の数値は上昇します。このクレアチニン係数は感度が悪く、腎機能低下を的確に検出できないため、クレアチニンクリアランスという方法も用いられます。この係数が小さいほど異常が大きいことを意味します。 |
腎生検 |
尿検査と血液検査だけでは慢性腎炎の正確な診断には不十分で、最終的には「腎生検」が行われます。 |
◆〔慢性腎炎〕の治療方法をご説明します。 |
治療方針・予防 |
慢性腎炎の治療は、その進行段階や症状によって「食事療法」「薬物療法」「人工透析」および「腎移植」が選択されます。 |
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食事療法 |
安静時の尿検査に異常がなくても、少し運動するとたんぱく尿がでる人は多くいます。このような場合であれば、クレアチニンクリアランスの結果で腎機能に問題がないのであれば、特別な治療は不要ですが、定期的な健康診断による推移を観察することは必要です。 |
薬物療法 |
慢性腎炎を根治できる特効薬はないので、病状の進行を抑制することが治療の目標となります。また、高血圧のコントロールを行います。 |
人工透析 |
食事療法や薬物療法によっても治療効果が認められない場合や、効果が少ない場合には、最終的に人工透析による治療が必要です。通常、人工透析は、一度始めたら一生涯にわたって定期的に行う必要があります。 |
腎移植 |
人工透析が必要な患者で、もしも適切なドナーが見つかるなら、腎移植をすることも可能です。この手術が成功すれば、人工透析なしでの日常生活は可能となります。 |