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〔若菜病〕

 山陰地方や近畿地方の農村では、若菜の浅漬けを食べると、気分が悪くなり、嘔吐したり、貧血症状がでて、1~2日後くらいに咽頭部の掻痒感と喘息上の咳がでる病気が発症することが知られていました。

 症状はひと月ほど続いて治まりますが、同じ若菜を食べたすべての人に発症するという特徴があります。

 原因は、ズビニ鉤虫(こうちゅう)という、温帯地方や高地に住む線虫の一種が、経口感染して口から入り、肺や気管に感染したり、経皮的に身体に侵入して発症します。


 症状はアレルギー反応によって起こると考えられています。

 このズビニ鉤虫の成虫は、小腸に寄生し、吸血するので鉄欠乏性貧血の原因となります。幼虫が肺に侵入するとアレルギー性と思われる若菜病(肺症状)を発症します。



どんな病気ですか? ◆〔若菜病〕とは、一体どんな病気なのかご説明します。
どんな病気ですか?

 鉤虫(こうちゅう)という線虫には「ズビニ鉤虫」と「アメリカ鉤虫」という2種類があり、ズビニ鉤虫もアメリカ鉤虫ともに世界中に広く分布しています。。ズビニ鉤虫は若菜に寄生し、これを漬物などとして摂取すると、経口感染で人体に侵入し若菜病の症状を呈するようになります。

 また、アメリカ鉤虫は経皮感染して人体に入り、点状皮膚炎を引き起こします。


どんな症状ですか? ◆〔若菜病〕の症状をご説明します。
若菜病の症状

 若菜病の症状は、強い全身倦怠、喉頭異物感を伴う喘息用症状です。これが若菜病の症状で、韓国では菜毒症と呼ばれています。

 両方の鉤虫は、成虫として小腸など消化管内に寄生するようになると、吸血するために動悸、めまい、息切れなどの鉤虫性貧血症状や腹痛、異食症などの消化器症状を呈するようになります。


原因は何ですか? ◆〔若菜病〕の原因や発症の仕組みをご説明します。
若菜病の原因

 ズビニ鉤虫は幼虫保有卵が土壌の土などで孵化し、第1期幼虫となります。やがて脱皮をして第2期となり、第3期幼虫が生じます。

 それが、若菜に寄生した形で摂取されると、経口感染して、人体に侵入します。胃や小腸上部で鞘が破れると第3期幼虫が現れ、小腸粘膜に侵入して、また脱皮を繰り返して第4期幼虫となります。

 第4期幼虫は、小腸腔に現れて脱皮し、第5期幼虫となり、成熟して最後に成虫となります。若菜病や点状皮膚炎の症状はアレルギー反応によって起こると考えられています。

 感染して口から入り、肺や気管に感染したり、経皮的に身体に侵入して発症します。症状はアレルギー反応によって起こると考えられています。若菜病では、アレルギー症状で一時的な肺炎様症状を呈します。


診断はどうなりますか? ◆〔若菜病〕の検査方法や診断方法をご説明します。
若菜病の診断

 若菜病は糞便検査により診断します。


治療はどうやりますか? ◆〔若菜病〕の治療方法をご説明します。
治療方針・予防

 若菜病の原因となる「ズビニ鉤虫」や「アメリカ鉤虫」の駆虫には、パモ酸ピランテルが有効です。

 予防は、ズビニ鉤虫の場合、野菜の加熱をすること、生野菜を食べる場合はよく洗う ことなどです。