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健康用語

〔大豆サポニン〕

 
 大豆サポニンは大豆の胚軸に多く含まれている成分で、大豆のもつ苦味や渋みなどの風味に影響をおよぼす主成分です。

 サポニンとは、植物に含まれる配糖体のことで、水溶液が泡だつことから石鹸を意味する「サポ」という言葉がついています。

 大豆を煮ると泡立つのはサポニンの働きによります。

 大豆サポニンには強力な抗酸化作用があり、体内で脂質の過酸化を抑制し、代謝させる作用があります。がん予防や動脈硬化予防、お肌の老化防止にも効果的があるとされます。


 サポニンには水と油のどちらにも溶ける性質があります。大豆サポニンは、コレステロールの吸収を抑制し分解する作用があり血管内に付着した脂質を除去したり、中性脂肪を減少させる作用があるので、常食すれば肥満を改善できます。

原産地・歴史 ◆〔大豆サポニン〕の原産地や由来・歴史は、どんなですか? ▼
大豆サポニンの由来  大豆サポニンは、最近注目されている栄養成分のひとつで、脂質の酸化防止や肝機能強化に効果をもつ成分です。

 サポニンは、大豆などの植物の根や葉、茎などをはじめ植物界に広く分布する配糖体で、大豆の渋みや苦味、あるいはえぐみと呼ばれる不快味を示す成分です。この物質は、大豆や小豆などの豆類を煮たときに出る泡の中に含まれています。

 大豆サポニンを豊富に含む食品には、生の大豆をはじめ、納豆、湯葉、味噌、豆乳、豆腐、高野豆腐、おから、油揚げなどがあります。


主な栄養成分 ◆〔大豆サポニン〕の主な栄養成分は何ですか?
大豆サポニンの栄養成分  サポニンは、栄養学的には、一次代謝産物であるアミノ酸や脂肪酸、ブドウ糖が複合してできる二次代謝産物です。化学的には、テルペン類のトリテルペンに分類され、その分子構造はトリテルペンやステロイドにオリゴ糖が結合した形の配糖体です。


主な効果・効用 ◆〔大豆サポニン〕の主な効果・効用は何ですか?
大豆サポニンの効用  大豆サポニンには、基本的な性質として、水にも油にも溶ける性質、および抗酸化作用とがあります。同時に、大豆には、大豆本来の性質として良質なたんぱく質がふくまれています。これらの性質から多くの優れた効果が生れてきます。

大豆サポニンの効用
水にも油にも溶ける性質  大豆サポニンには、水にも油にも溶ける性質があります。この性質により、大豆サポニンは、脂質の合成や吸収を抑制する作用、脂質の分解を促進する作用をもちます。

 大豆サポニンは、血管に付着した脂肪分を溶解し除去したり、中性脂肪を溶解し減少させます。大豆サポニンには、血管に存在するコレステロールや脂肪分などをキレイに洗い流す働きがあるのです。

 この働きにより血管の動脈硬化を抑えることで、高血圧症や高脂血症(脂質異常症)、脳血管障害などを予防したり改善する効果が生れてきます。

抗酸化作用  大豆サポニンには、強力な抗酸化作用があり、体内脂質の代謝(分解)をよくすることから、肥満防止にも有効で、優れたダイエット効果が期待されます。大豆サポニンを長期にわたり継続摂取すると、腸管表面組織が改質され、肥満体質そのものが改善されるとされています。

 大豆サポニンは、過酸化脂質の産生を抑制し、肝臓の負担を軽減したり、傷ついた肝臓細胞を修復する働きがあるので、肝機能障害、脂肪肝の改善にも効果があります。

その他の作用  大豆サポニンに付随する効果として、大豆には良質のたんぱく質が含まれていることから肝機能の改善によいとされています。

 更に、体内の有害物質を体外に排出する働きや腸内環境を整える働きがあるとされ、便通をよくし、消化器系がんの抑制作用もあるとされます。大豆サポニンは、ダイエットにも美容にもよい成分なのです。

 そのほかにも、抗がん作用やエイズウイルス抑制作用などがあるのではとの説もありますが、確かではありません。



用法・用量 ◆〔大豆サポニン〕の用法・用量はどうなりますか?
大豆サポニンの摂取法  大豆サポニンの摂取量は特に定まっていません。一般に大豆サポニンは、生の大豆では0.3%ほど含まれ、高野豆腐、豆乳、湯葉、油揚げなどの大豆加工食品には更に多く含まれています。

大豆サポニンの含有量
大豆 0.1~0.3%
高野豆腐 0.35%
納豆 0.09~0.1%
味噌 0.07%
豆乳 0.05%
豆腐 0.05%
おから 0.02%

 大豆サポニンの摂取量は定められていないものの、成人男子におけるたんぱく質の摂取量は体重60kgの人で、一日あたり60~70gとされています。大豆サポニンの摂取については、上記表に示すような大豆製品を一日1品は食べるのが賢明です。


副作用・留意点 ◆〔大豆サポニン〕の副作用や留意点はありますか?
大豆サポニンの留意点  大豆サポニンは、もともと大豆に含まれる成分なので、特別に注意すべき副作用などは報告されていません。

 しかし、サプリメントなどで大豆サポニンを摂取する際には、用法や用量を守ることが大切です。いくら身体によいものでも、過剰摂取すれば何らかの副作用が起こらないとはいいきれません。


料理のコツ ◆〔大豆サポニン〕の料理のコツを教えてください。
大豆サポニンを含む食品  大豆サポニンを豊富に含む食品には、大豆、納豆、味噌、おから、豆乳、油揚げ、ゆばなどがあります。日常的にこれらの食品を摂取していれば、大豆サポニンのもつ優れた効能は、あたなの健康に役立っているはずです。

 ところで、この大豆サポニンは、大豆や小豆を煮た時に出る泡の主成分であり苦味や渋みをもつのですが、豆腐を製造する過程で、豆腐の風味に悪影響があるとして、除去されてしまいます。従って、豆腐にはそれほど多くの大豆サポニンは含まれていません。