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〔大豆イソフラボン〕 |
イソフラボンは、ポリフェノールの一種で、大豆や葛などマメ科の植物の胚軸部分に多く含まれている成分です。 |
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この女性ホルモンであるエストロゲンの分泌は、20~40代には十分に分泌されていますが、50代以降には急速に減少します。 |
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〔大豆イソフラボン〕 |
イソフラボンは、ポリフェノールの一種で、大豆や葛などマメ科の植物の胚軸部分に多く含まれている成分です。 |
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この女性ホルモンであるエストロゲンの分泌は、20~40代には十分に分泌されていますが、50代以降には急速に減少します。 |
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◆〔イソフラボン〕の原産地や由来・歴史は、どんなですか? ▼ |
大豆の原産地 |
イソフラボンは、主に大豆に豊富に含有される成分であり、単にイソフラボンとも呼びますが大豆イソフラボンと呼ばれることも多い成分です。 大豆は、日本でも馴染みの深い食品で、味噌、醤油、豆腐、納豆、湯葉、豆乳、きな粉などの原料になる他、大豆油の原料にもなります。また、煮豆、枝豆、油揚げなどとして頻繁に用いられる食材です。 このように馴染みの深い食品の原料である大豆の原産地は中国東北部からロシアのアムール川流域にかけての地域とされています。中国では紀元前3000年頃以来、栽培され、弥生時代には日本にも伝来したと考えられています。古事記にも五穀のひとつとして記述があります。ヨーロッパやアメリカに伝わったのは、18世紀以降であり比較的最近のことです。 |
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◆〔イソフラボン〕の主な栄養成分は何ですか? ▼ |
イソフラボンの化学構造 |
イソフラボンは化学的には、フラボノイドの一種で、C12H10O2という分子式を持つ無色の固体状物質で、別名「3-フェニルクロモン」とも呼ばれます。 |
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◆〔イソフラボン〕の主な効果・効用は何ですか? ▼ |
イソフラボンの効果・効用 |
イソフラボンは、過剰摂取すると逆効果が出る可能性も指摘されていますが、適量の使用においては、更年期障害の緩和や骨粗しょう症の予防、前立腺がん予防、乳がん予防、高血圧・動脈硬化の予防などに効果があるとされています。
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◆〔イソフラボン〕の用法・用量はどうなりますか? ▼ |
イソフラボンの効果確認実験 |
閉経後の女性を対象にして、大豆イソフラボンの錠剤を毎日150mg摂取するグループと、同量のプラセボ錠剤(見た目は同じで内容的には何も成分を含まない擬似錠剤)を毎日150mg摂取するグループにおける実験が、5年間にわたって行われました。 この実験により、30か月までの期間では有意な差は認められませんでしたが、60か月では、大豆イソフラボンを摂取し続けたグループの人たちに、子宮内膜増殖症の発症が有意に高くなるという驚くべき結果が得られました。 |
イソフラボンの推奨摂取量 |
この結果により、食品安全委員会では、日量150mg大豆イソフラボン錠剤は、ヒトにおける健康被害発現量とし、その半分の75mgまでの摂取が「臨床研究に基づく現時点におけるヒトの安全な上限摂取目安量」と設定しました。 イソフラボンは、女性ホルモンの分泌が減少する高齢期の女性には摂取をお勧めする成分ではあるのですが、上記の実験結果で見るように、摂取量が多すぎると重大な問題(子宮内膜症)が出てくることが分かっています。 このため、食品安全委員会では、1日あたりの大豆イソフラボンの摂取量について、「大豆イソフラボンを含む特定保健用食品の安全性評価の基本的な考え方」として、ガイドラインを示しています。 このガイドラインによれば、1日あたりの大豆イソフラボンの摂取目安料は、その上限値を70~75mgとし、その内でサプリメントや特定保険食品などから摂取する料は30mg以内とするのが望ましいとしています。 |
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◆〔イソフラボン〕の副作用や留意点はありますか? ▼ |
イソフラボン |
大豆イソフラボンには、適度に使用すれば確かに健康効果が期待はできるのですが、過剰な摂取はかえって健康に害を与える可能性もあるので、注意は必要です。 既に述べたようにイソフラボンのサプリメントを過剰に摂取すると、子宮内膜増殖症の発症リスクが高くなります。更に、女性ホルモンのバランスが異常となることで、月経周期の遅れなどが起こる危険性もあります。 |
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◆〔イソフラボン〕の特定保健用食品はありますか? ▼ |
市販イソフラボンサプリメントの例 |
イソフラボンを含有する特定保健用食品は、エスエス製薬や丸和、フジッコなどから販売されています。これらのご利用に関しては、販売会社のご説明だけでなく、上記の内容もよく理解して下さるとよいと思われます。
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