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〔鉄欠乏性貧血症〕 |
血液の中にあって、酸素を運搬する働きをするヘモグロビンは赤血球中に含まれる鉄分です。 この鉄分が不足すると、血液を造る臓器である骨髄内で十分な量の赤血球を産生することができなくなります。 血液中のヘモグロビンが不足すると臓器や筋肉などに十分な酸素を供給することができないために、多くの症状を呈するようになります。 この状態が「鉄欠乏性貧血症」あるいは単に「鉄欠乏性貧血」と呼ばれる血液疾患です。 |
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鉄欠乏性貧血症では、倦怠感、疲労感、息切れ、顔面蒼白、立ちくらみ、動悸、狭心症などの症状が起こります。鉄欠乏性貧血症になる直接的な原因は、鉄分の摂取不足、慢性出血性疾患による鉄喪失量の増加などです。 鉄欠乏性貧血は、生理的に血液を失いやすい女性に多く現れ、成人女性の1割くらいの人に見られます。 |