〔手足口病(HFMD)〕 |
手足口病は、乳幼児を中心に初夏から初秋にかけて流行する急性ウイルス感染症で、保育園や幼稚園などにおいて、夏季に流行のピークをむかえますが、秋から冬にかけても発生することがあります。 |
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通常、口内の小さな紅斑(口内炎)は舌や歯茎、頬の内側にでき、水泡性発疹となります。 |
〔手足口病(HFMD)〕 |
手足口病は、乳幼児を中心に初夏から初秋にかけて流行する急性ウイルス感染症で、保育園や幼稚園などにおいて、夏季に流行のピークをむかえますが、秋から冬にかけても発生することがあります。 |
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通常、口内の小さな紅斑(口内炎)は舌や歯茎、頬の内側にでき、水泡性発疹となります。 |
◆〔手足口病〕とは、一体どんな病気なのかご説明します。 |
どんな病気ですか? |
手足口病は、生後半年以降くらいの乳児や保育園・幼稚園に通う4~5歳くらいの幼児を中心に小流行が見られる病気です。通常、夏風邪と呼ばれていて、流行の最盛期は初夏から初秋ですが、秋から冬にかけても流行ることがあります。 |
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◆〔手足口病〕の症状をご説明します。 |
手足口病の症状 |
手足口病の症状が現れる場所は、その病名が示すように手足および口内が主体ですが、お尻やひざ、ひじ等にも出現します。この病気の症状は比較的軽くすむことが多く、重症になることは滅多にありません。
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◆〔手足口病〕の原因や発症の仕組みをご説明します。 |
手足口病の原因病原体 |
手足口病は病原ウイルスによる感染症のひとつです。手足口病の原因となるウイルスは「コクサッキーウイルスのCA16・CA10」および「エンテロウイルスのEV71」などですが、どちらもウイルスもいわゆる「エンテロウイルス」の仲間ウイルスです。 |
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感染経路 |
手足口病は、エンテロウイルスによる感染症ですが、主な感染経路は咳や唾液などの空気感染です。その他、排泄される便内にも病原ウイルスは存在するので、便が手を介して口に入るなどでも感染する可能性があります。 |
◆〔手足口病〕の検査方法や診断方法をご説明します。 |
手足口病の診断 |
手足口病は感染しても比較的軽度の症状の後に自然治癒することが多い病気なので、その診断は、通常であれば患者の状態などから臨床的に行われます。水泡性発疹の発症部位、口内炎や皮膚発疹の発症状況・分布状況などの他、季節や周囲の流行状況なども参考に診断されます。 |
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◆〔手足口病〕の治療方法をご説明します。 |
治療方針 |
手足口病に対する特異的な治療法というものはありません。通常は、経過を観察する程度になります。注意すべきは、口内炎による痛みなどのために食欲不振になったり、水分不足のために脱水症状にならないようにすることです。 |
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予防 |
保育園や幼稚園などで手足口病の流行の兆しが現れた場合には、手洗いの励行などを行うこと効果が期待できます。この病気発症中は、咳や唾液飛沫などから感染していくので、他の子供に感染させないために保育園や幼稚園は休んだ方がよいでしょう。 |