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〔手足口病(HFMD)〕 |
手足口病は、乳幼児を中心に初夏から初秋にかけて流行する急性ウイルス感染症で、保育園や幼稚園などにおいて、夏季に流行のピークをむかえますが、秋から冬にかけても発生することがあります。 この手足口病は、1950年代後半以降に認識された疾患で、エンテロウイルスへの感染によって発症します。 口腔粘膜や手足などに水泡性の発疹ができ、軽い発熱や痛みを伴う病気です。 症状は軽い発熱と食欲不振や不快感から始まり、口内に小さな赤い斑点が現れ、しばしば喉も痛みも伴いながら1~2日くらい口内が痛みます。 |
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通常、口内の小さな紅斑(口内炎)は舌や歯茎、頬の内側にでき、水泡性発疹となります。 また、手のひらや足の裏、お尻の皮膚にも発疹ができ、水泡を伴うこともありますが、特別な痒みはありません。 手足口病は、空気感染で流行はしますが、大流行することはありません。また、通常は特別な医薬による治療も必要はないですが、口内炎の痛みから食欲不振になることもありますので、刺激の少ない飲食物の摂取が必要です。特に、水分は十分に摂り脱水症にならないようにすることが大事です。 |