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KEK:高エネルギー加速器研究機構

 KEK(高エネルギー加速器研究機構)は、粒子加速器を用いて、宇宙・素粒子・原子核・物質・生命の謎を解き明かすための研究をしている機関です。

 KEKのつくばキャンパスは非常に広大で、東西1km、南北1.5km、面積は約153万平方メートルもあり、東京ドーム33個分の広大な敷地を占めています。


 そして、この広大な敷地内に、KEKBと呼ばれる一周が3kmもある巨大な電子・陽電子衝突型加速器や、各種実験装置があり、研究が進められています。

 KEKBは、世界最高ビーム強度を達成し、CP非対称といわれる粒子と反粒子の性質の違いの解明に貢献しています。

 また、KEKと日本原子力研究所が共同で東海キャンパスに建設した、J-PARC(大強度陽子加速器施設)は世界3大ニュートリノ研究、世界3大中性子科学研究、世界で特異のK中間子、ミュー粒子科学研究拠点として注目されています。

 アジア、アメリカ、ヨーロッパから多くの研究者がKEKの研究に参加しているし、同様にKEKからも多くの研究者が各国の国際的研究機関に出向いて活躍しています。
 KEKBのような粒子加速器を使用して、電子や陽子などを光速近くまで加速する研究には、大きく分けて二つの分野があります。

 一つは、光速近くまで加速された高エネルギーの粒子同士を衝突させ、宇宙の誕生時に多数存在していたはずの粒子を発生させ、その反応を調べる研究や、ニュートリノを発生させ、その振る舞いを調べる研究などです。これらは物質を究極まで細分していくと、どうなっているのか、物質の根源や、宇宙誕生時の謎を解明する科学の基礎研究であります。

 二つ目は、光速近くまで加速された高エネルギー粒子が、運動状態を変える際に放つ強力な光や、粒子の衝突から生まれる「ミュオン」や「中性子」などの物質の極限構造を調べる研究です。これらの成果は、蛋白質の立体構造や医薬品の研究開発などに応用されます。