Kartagener症候群の治療
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この疾患の根本原因が遺伝性疾患であるため、今のところ根治療法は存在しません。現状では、合併してくる病気に対しての対症療法が主体で、主に薬物療法が行われます。
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気管支拡張症の治療
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気管支拡張症は、繊毛不動症のために気管支が非可逆的な拡張をきたしたもので、気管支の浄化作用が低下して、気管支炎や肺炎に罹りやすく、持続的に咳が出て、黄緑色の痰がや血痰、喀血が出現する病気です。ときに、発熱を伴い、感染が拡がると呼吸困難になることもあります。
気管支拡張症は、最近では胸部CT検査で診断するのが普通です。
治療の基本は、気道のクリーニングであり、気管支内に痰を溜めないように、痰を切る内服薬や、痰が出やすくなる体位をとる体位ドレナージ、胸部軽叩打法を行います。
感染対策として、気管支炎や肺炎を合併し、痰の量が増え、発熱がみられるときは、抗生物質の投与や、注射で対処します。
血痰や喀血がひどいときは、止血薬による治療も併用します。それでも喀血が治まらないときは、止血剤注射を行う他、気管支鏡での監視下で、出血している気管支に直接止血剤を注入することもあります。
出血が極めて重度のときには、大腿部動脈から出血している動脈血管に対して、カテーテルを挿入し、その動脈血管を塞いでしまう「気管支動脈塞栓術」を行うこともあります。
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慢性副鼻腔炎の治療
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慢性副鼻腔炎は、通常「蓄膿症」と呼ばれるもので、副鼻腔に炎症が起き、膿汁の副鼻腔内の貯留、炎症性の粘膜肥厚などをきたし、頭重感、頭痛、鼻汁、鼻づまり、副鼻腔付近の鈍痛などの症状がでます。
慢性副鼻腔炎の診断は、視診により副鼻腔からの膿を確認する他、副鼻腔CT画像診断やMRIでの画像検査で行います。
治療法には「保存療法」と「手術療法」とがあります。
保存療法は、炎症をおこしている粘膜に対してのネブライザー治療を行うか、内服薬を用いて行います。細菌除去には抗生物質を使用し、膿の排泄をよくするためには蛋白分解酵素薬を使用します。また、炎症を抑え痛みを緩和するためには消炎鎮痛剤などを用います。
手術療法では、内視鏡を用いて副鼻腔の出口を鼻の中に大きく開く通路をつくる手術を行います。これにより、副鼻腔内に膿が溜まらずすぐに排泄されるようにします。
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内臓逆位の治療
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内臓逆位の典型的な症例は、健常者なら左側にある心臓の位置が右側に存在する「右胸心」ですが、心臓の位置が左右逆転しているというだけのことで、日常生活にも、医療上も特別な問題はありません。なんらの治療を必要としません。
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男性不妊症の治療
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カータジェナー症候群による男性不妊症は、射精された精子の繊毛機能が不十分なために、卵子まで到達できないことにより起こります。
健常者の場合、1回の射精で放出される精子の数は4000万個ほどですが、それらの精子が卵管内を移動し卵子周辺まで辿りつけるのは、わずか100万分の1程度の数十個ほどしかありません。精子に繊毛機能障害があると、精子は一つとして卵子まで到達できないのです。
このため、普通の性交渉では、精子が卵子と巡り合うことができず妊娠することが不可能となっています。
精子が存在するなら、それを微細な針で吸引し、この針を卵子の細胞内に挿し込み、精子を卵子の細胞質内に直接注入する「卵細胞質内精子注入法(ICSI)」という方法があり、男性不妊症の極めて有効な治療法となっています。
この方法は顕微鏡下で行われることから、通常は「顕微授精」とも呼ばれています。
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