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健康用語

〔LOHAS:ロハス〕

 

 LOHASは「ロハス」または「ローハス」と呼ばれる考え方で、「健康と環境、持続可能な社会生活を心がける生活スタイル」のことをいいます。

 1998年、アメリカの社会学者ポール・レイと心理学者シェリー・アンダーソンが15年におよぶ調査で、環境や健康への意識が特別に高い人々の存在を確認しました。


 このような人たちは「カルチュラル・クリエイティブ」と呼ばれ、地球環境や健康への関心、平和や社会正義に対する問題意識、自己啓発や自己表現・自己実現などに深い関心を寄せる人々でした。

LOHAS調査結果
LOHAS層 アメリカの成人人口の23%
LOHAS層に近いが行動に至らない(NOMADICS) アメリカの成人人口の39%
LOHASの価値観を持たない(CENTRISTS) アメリカの成人人口の27%
日々の生活に追われる(INDIFFERENTS) アメリカの成人人口の12%
 そして、ポール・レイと起業家のジルカ・リサビとが開発したマーケッティングコンセプトが「LOHAS」です。

 フリー百科事典ウィキペディア(Wikipedia)によれば、アメリカの調査機関NMIとポール・レイが、「環境と健康への関心、社会に対する問題意識、自己啓発・精神性の向上に関心が高く、実際の行動に移す人々」をLOHASの定義とし、2002年にその実態を調査した結果を、アメリカ人口に対する割合で示すと左の表の通りであったといいます。

 ポール・レイとシェリー・アンダーソンは、カルチュラル・クリエイティブでLOHASな価値観をもつ人々がアメリカ人口の26%存在するとして、その消費市場が30兆円にもなることを発表しています。

LOHASの精神
ライフスタイル  環境に優しいライフスタイルを心がけること。商品の選択は、価格の安さではなく、環境に優しく、デザインが人の自然な行動にマッチしていること、性能がいいことを基準にすること。

持続可能性  持続可能な経済の実現を希求すること。地球環境に過度な負荷を掛けないこと。太陽光発電や風力発電等の自然エネルギーを化石燃料より優先的に利用すること。サスティナブルな農業、地球温暖化の防止の実現など。

予防医学・代替医療  予防医学・代替医療を心掛け、なるべく薬に頼らない。運動、食育、医学についても気に掛ける。

ヘルシーな食品  ヘルシーな食品やナチュラルなパーソナルケアー製品を愛用する。有機野菜や化学添加物の少ない食品を選び、自然系洗剤を使う。

自己啓発  自己啓発のために投資する。異文化との接触、ヨガや習い事、友人関係への時間投資。


 日本では2004年以降、マスメディアなどで頻繁に取り上げられるようになり、日本人の40%がLOHASを知っているとされます。

 NPO団体の「ローハスクラブ」がLOHASの啓蒙活動をしていて、生活やビジネスに役立つとして人気を博しています。

 しかし、日本におけるロハスは、ファッションや自然化粧品などに重点を置きすぎ、オーガニック農業に意欲を示さないなど、やや本来のロハスとは異質なものとなっているとの指摘もあり、今後の動向が注目されるところです。

 真のロハスは人類の未来に役立つが、この運動が単にハヤリモノとなってしまっては何の価値もないわけです。

 ロハスの精神をもう一度整理すると左の表の様になります。

 尚、LOHASとは、英語で「Lifeftyles Of Health And Sustainability」の略号です。