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〔鼻の病気〕



〔鼻の病気〕

副鼻腔炎〔詳細展開〕
副鼻腔真菌症
血管運動神経性鼻炎

 人の顔の付近にある主に視角や聴覚、臭覚をつかさどる器官である目、耳、鼻などにもたくさんの病気があります。

 これらは生活していく上でとても大切な器官なので、病気になると日常生活にも多大な影響がでてしまいます。

 耳鼻咽喉の各器官は、それぞれ自明の働きのほかにも重要な能力を秘めています。



 鼻は匂いを感じ取る重要な器官ですが、ここにも複雑な構造があってそれぞれの部位に固有な病気が起こります。

 鼻にある嗅細胞と呼ばれる粘膜は、匂いの受容器となっていて、基本的に次のような7種類の臭気を感じ取ります。

 ・エーテル臭
 ・樟脳臭
 ・ジャコウ臭
 ・花臭
 ・ハッカ臭
 ・刺激臭
 ・腐敗臭


 このような基本となる匂いを組み合わせることで、更に複雑な香りを作り出すことができます。特に人の気分をリラックスさせたり、癒してくれる香りは「香水」などとして愛されます。

 鼻での匂いの感知はとても速いのですが、同じ匂いは直ぐに感じなくなります。そして、鼻に異常がでると、これらの臭気を正確に感じ取ることが出来なくなります。

 このページでは、鼻に起こる主要な病気を概説しています。とても数が多いのでご紹介できるのはほんの一部だけです。


こんな種類の疾患があります

鼻疾患の種類

アレルギー性鼻炎  鼻粘膜のアレルギー。激しいくしゃみや水性鼻汁、鼻づまり。
急性鼻炎  鼻腔の粘膜に何かの原因で炎症が起こり、急激な経過を辿るもの。
慢性鼻炎  鼻の粘膜が慢性的に赤く腫れる鼻の病気。
花粉症  花粉が鼻や目の粘膜のアレルギー。くしゃみ、鼻水、鼻詰まり。
嗅覚障害  嗅覚機能の低下。嗅覚脱失、嗅覚減退、嗅覚過敏、嗅覚錯誤など。
蓄膿症  慢性化した副鼻腔炎。副鼻腔に膿が溜まる鼻の疾患。


こんな病気です
〔副鼻腔炎〕

 副鼻腔には、おでこの裏にある「前頭洞」、両目の間にある「篩骨洞」、頬の裏側にある「上顎洞」があります。また、鼻の奥の深い部分には「蝶形骨洞」という副鼻腔があります。

 副鼻腔の内面は薄い粘膜で覆われていて、内部は通常、空気で満たされていて互いに細い穴で通じています。これらの副鼻腔に炎症が起こったものが「副鼻腔炎」です。

〔急性副鼻腔炎〕

 副鼻腔の内面は薄い粘膜で覆われ、互いに細い穴で接続され空気で満たされています。これらの副鼻腔に急性の炎症が起こったものが「急性副鼻腔炎」です。

 急性副鼻腔炎では、風邪など細菌が副鼻腔に感染し繁殖し急性の炎症を起こして発症し、副鼻腔内に膿が溜まります。

〔慢性副鼻腔炎(蓄膿炎)〕

 鼻腔の周囲には、前頭洞、上顎洞、蝶形骨洞、篩骨洞という4つの副鼻腔がありますが、ここに炎症がおこり長引いた場合が、慢性副鼻腔炎です。

 この病気は一般には蓄膿炎とも呼ばれています。風邪の症状に続いて、鼻づまりがあり、黄色や緑色の膿性の鼻汁が喉に流れこむような症状がでます。

〔好酸球副鼻腔炎〕

 副鼻腔の内面は薄い粘膜で覆われ、互いに細い穴で接続され空気で満たされています。好酸球副鼻腔炎は、慢性副鼻腔炎(蓄膿症)のひとつのタイプであるとされる病気です。

 好酸球副鼻腔炎では、血液中の白血球の一種である好酸球が活性化し、副鼻腔粘膜を破壊して炎症を引き起こします。

〔副鼻腔真菌炎〕

 副鼻腔真菌症は、副鼻腔内でカビの一種である真菌が増殖し、真菌塊という塊を形成して強い炎症を引き起こす病気です。

 原因微生物としては、真菌の中でもアスペルギルスが最も多く、ムコールやカンジダも原因となることもあります。

〔血管運動神経性鼻炎〕

 発作的に「くしゃみ」「鼻水」および「鼻づまり」の3大症状を繰り返す鼻を中心とした病気の中で、アレルギー性を示すアレルゲン(抗原)がないか、またははっきりしない病気を「血管運動神経性鼻炎」または、「血管運動性鼻炎」などと呼びます。

 この病気と、花粉症で代表される「アレルギー性鼻炎」とを合わせて「鼻過敏症」と呼ぶこともあります。


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