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脳・神経のがん
〔脳・神経のがん〕

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〔神経膠腫〕


概要病気症状原因診断
治療予後合併症情報書籍
 

この疾患の概要です

 〔神経膠腫(しんけいこうしゅ)〕は、神経外胚葉組織から発生する腫瘍の総称です。

 この腫瘍は、脳腫瘍の中で最も高い頻度で発生し〔原発性頭蓋内腫瘍〕の3~4割を占めています。

〔神経膠腫〕には、次の種類があります。

 ・星細胞腫(アストロサイトーマ)
 ・多形性膠芽腫
 ・髄芽腫
 ・脳室上衣腫
 ・乏突起膠腫
 ・脈絡叢乳頭腫

 ・その他


 それぞれの〔神経膠腫〕の悪性度、発生頻度などの性質や特徴は次の通りです。

神経膠腫の特徴
星細胞腫  星細胞腫はアストロサイトーマとも呼ばれる神経膠腫で、中枢神経系のどこにでも発生しますが、一般的には大脳半球に好発する傾向があります。

 また、若年者では、小脳や脳幹部、視神経にも好発します。

 星細胞腫は、全神経膠腫の20~30%を占めていて、良性から悪性までさまざまであり、通常の正常細胞との境界は不鮮明です。

 星細胞腫には、組織形態分類で三つの型があります。

 ・fibrillary型
 ・protoplasmic型
 ・gemistocytic型

多形性膠芽腫  多形性膠芽腫は、成人の大脳半球に好発する腫瘍で、神経膠腫の約30%を占めています。

 この腫瘍は、悪性度の非常に高い腫瘍であり、外科手術や化学療法、放射線治療などを併用しても、5年生存率は10%程度しかありません。

髄芽腫  髄芽腫は、組織発生学的には幼若な腫瘍で神経膠腫の約10%を占めています。

 髄芽腫は、小児の小脳に好発し、悪性度は高いです。

脳室上衣腫  脳室上衣腫は、脳室壁から発生し脳室内や脳実質に広がる腫瘍で、全神経膠腫の5~8%を占めています。

 脳内部位的には第四脳室、第三脳室、側脳室の順に多く発生します。

 この腫瘍は、比較的若年者に好発します。

乏突起膠腫  乏突起膠腫は、成人の大脳半球に好発する腫瘍で全神経膠腫の5%ほどを占めています。

 腫瘍の成長は緩慢でありしばしば石灰沈着を伴います。

脈絡叢乳頭腫  脈絡叢乳頭腫は、小児の脳室に発生する腫瘍ですが、発生頻度は少ないです。

その他



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