細菌性結膜炎
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細菌性結膜炎の原因菌はインフルエンザ菌、肺炎球菌、黄色ブドウ球菌、淋菌などです。
幼児期や学童期に多く発症します。
白目が真っ赤に充血し、やや黄色味で粘り気のある目やにが出ます。
よく効く薬があり比較的短期間で治癒する。
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ウイルス性結膜炎
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ウイルス性結膜炎の原因となるものには、多くの原因ウイルスがありますが、感染性の強いのは下記の三つです。
・「アデノウイルス8型」による「流行性角角膜炎(はやり目)」
・「アデノウイルス3型」による「咽頭角膜熱(プール熱)」
・「エンテロウイルス70」による「急性出血性結膜炎」
この病気は、夏季に流行する傾向があり、結膜が充血し大量の目やにがでて、瞼が腫れあがります。
自覚症状としては、瞼の裏側にブツブツができ、目がゴロゴロします。
耳の前のリンパ節が腫れ、喉などにも炎症がでることがあります。
ウイルスを効果的に退治する薬はないので、炎症を抑制する点眼薬などを使用します。
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クラミジア結膜炎
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クラミジア結膜炎は、クラミジアトラコーマティスという微生物の感染により起こる結膜炎です。かつては「トラコーマ」と呼ばれた結膜炎で、日本だけでなく全世界で流行しましたが、衛生環境の改善で近年では激減しています。
結膜だけでなく、角膜にも炎症が起き、視力に影響することもあります。
クラミジアは性感染症の原因微生物でもあり、抗生物質で退治できますが、性交渉のパートナーとの同時治療が必要です。
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アレルギー性結膜炎
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アレルギー性結膜炎は、アレルギーにより発症する結膜炎で、通常は特定の原因物質により起こります。春から夏にかけて症状が激しくでる「春季カタル」がこの結膜炎の典型例です。
原因となるアレルゲンには、花粉やカビ、ダニ、ペットの毛、チリ、フケ、特定の食べ物などがあります。
結膜が充血し、白っぽい糸をひくような「目やに」がでます。 目の痒み、涙目、瞼の腫れあがりなどの他、鼻アレルギーを伴うことも多くあります。
アレルギーを抑制したり、炎症を抑制したりする点眼薬で治療します。
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