〔高血圧・高血圧症〕 |
人間の体に血液を循環させるために、ポンプである心臓は収縮と拡張を繰り返しています。 |
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同じ人でも、その時の心身の状態、測定する環境、測定のタイミング、即提示の姿勢など様々な要因によって、値は変化するのが普通です。たとえば、日中は血圧が高くなり、睡眠時は低くなるなどの一般的傾向があります。 |
〔高血圧・高血圧症〕 |
人間の体に血液を循環させるために、ポンプである心臓は収縮と拡張を繰り返しています。 |
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同じ人でも、その時の心身の状態、測定する環境、測定のタイミング、即提示の姿勢など様々な要因によって、値は変化するのが普通です。たとえば、日中は血圧が高くなり、睡眠時は低くなるなどの一般的傾向があります。 |
◆〔高血圧・高血圧症〕とは、一体どんな病気なのかご説明します。 |
どんな病気ですか? |
人間の体に血液を循環させるために、ポンプである心臓は毎分60~70回くらい収縮と拡張を繰り返しています。この様子は手首などに親指を当ててみるとドクンドクン打っている脈拍で分かります。 |
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高血圧の分類 |
ポンプである心臓の血液を押し出す力が強くて血液量(心拍出量)が多くても、あるいは、輸送経路である血管や末梢血管の抵抗が大きくても血圧は高くなります。このように心臓の状態と血管の状態とで現実の血圧は決まってくるわけです。
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◆〔高血圧・高血圧症〕の症状をご説明します。 |
高血圧の症状 |
高齢になると高血圧症になる人が多いのですが、軽度の高血圧症では特別な自覚症状が出にくいとされています。逆に言えばはっきりとした自覚症状がでる頃には高血圧症がかなり進行しているとも考えられます。 |
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◆〔高血圧・高血圧症〕の原因や発症の仕組みをご説明します。 |
原因による高血圧の分類 |
高血圧には「本態性高血圧症」と「二次性高血圧症」とがありますが、日本人患者では95%が本態性高血圧とされています。 |
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本態性高血圧の要因 |
本態性高血圧症は、その原因の特定が難しいのですが、その中でも考えられる原因には、次のようなものがあります。遺伝的な原因は何ともしようがないけれども、その他のことは、これらを考慮することで、それなりの改善の効果を期待することはできます。
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◆〔高血圧・高血圧症〕の検査方法や診断方法をご説明します。 |
正しい血圧の測定方法 |
高血圧の診断は、正式には水銀血圧計か、それと同じ程度の正確さをもつ自動血圧計で測定した数値によって高血圧症か、そうではないかを診断します。 |
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高血圧症の診断 |
日本では、日本高血圧学会が日本人向けの高血圧治療ガイドラインというものを発表しています。上に示した図でお分かりのように、高血圧症の段階はかなり細かく分割されていますが、高血圧症状が進行すると人間の身体への影響がそれだけ大きいということを意味しています。
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◆〔高血圧・高血圧症〕の治療方法をご説明します。 |
高血圧リスクの層別 |
日本高血圧学会では、高血圧症の危険度合いを「高血圧の程度」と「血圧以外のリスク要因」との組み合わせに基づいて、「低リスク」「中等リスク」および「高リスク」という三つのリスクに層別化しています。
高血圧症の層別ランクが低リスクの場合には、生活習慣の改善を行うことでよいとされますが、生活習慣の改善を半年以上継続しても血圧値が「140/90」未満に低下しない場合には、血圧降下剤などの服用が必要となります。 また、中等リスクの段階では、生活習慣の改善を3か月継続しても血圧値が「140/90」未満に低下しないなら、血圧降下剤での治療を始めます。 高リスクの場合は、放置すれば極めて危険な状態であり、高血圧リスクと判明した段階から生活習慣の厳しい改善と血圧降下剤による治療が必要となります。 | |||||||||||||||||
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生活習慣の改善 |
高血圧を治療するには、本来ならその根本原因に基づいて治療すべきですが、現実問題として、高血圧の原因というのはなかなか特定することができません。高血圧症になる原因には、遺伝的なものの他に日常の生活習慣に起因する場合が多いので、先ずは正しい生活習慣を実行することが必要となります。 |