〔腸管出血性大腸菌感染症〕 |
腸管出血性大腸菌感染症は、ベロ毒素(VT:verotoxin)という毒素を産生して出血性腸炎を起こす病原性大腸菌感染症をいい、感染すると激しい食中毒を起こします。 |
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この腸管出血性大腸菌感染症は、細菌性赤痢と同程度の強力な感染力をもつため、大流行を引き起こす可能性が高く、幼少児や小児、高齢者では重症化したり、「HUS:溶血性尿毒症症候群」などの合併症を起こすこともあります。 |
〔腸管出血性大腸菌感染症〕 |
腸管出血性大腸菌感染症は、ベロ毒素(VT:verotoxin)という毒素を産生して出血性腸炎を起こす病原性大腸菌感染症をいい、感染すると激しい食中毒を起こします。 |
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この腸管出血性大腸菌感染症は、細菌性赤痢と同程度の強力な感染力をもつため、大流行を引き起こす可能性が高く、幼少児や小児、高齢者では重症化したり、「HUS:溶血性尿毒症症候群」などの合併症を起こすこともあります。 |
◆〔腸管出血性大腸菌感染症〕の概略をご説明します。 |
毒素VT |
病原菌「O157:H7」とは、157番目に発見された菌体の「O抗原」と、7番目に発見された「H抗原」を持つ大腸菌という意味で、人の体内に常在する大腸菌とは異なり、志賀毒素を産生し、激しい下痢などの症状を引き起こします。このため、しばしば、志賀毒素産生性大腸菌とも呼ばれています。 |
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感染 |
腸管出血性大腸菌感染症の原因となる菌は、ベロ毒素VTを産生する大腸菌です。 |
症状 |
腸管出血性大腸菌感染症の症状は、全く症状のない無症候性から軽度の下痢程度の場合もありますが、より激しい腹痛と下痢を伴うもの、水様の下痢が頻度多く発生するもの、更に、著しい血便を伴い重篤な合併症に至るものまで様々です。 |
治療・予防 |
腸管出血性大腸菌感染症の治療に用いられる抗菌薬には、ホスホマイシン、ニューキノロン系抗菌薬があります。また、最近では、ベロ毒素を腸管内で吸着する治療法が実用化されつつあります。 |