FGS:巣状糸球体硬化症の治療
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巣状糸球体硬化症の治療は「薬物療法」「血漿交換療法」「腎移植」および「人工透析」により行われます。この病気の薬物療法にステロイドが使用されますが、しばしばステロイド抵抗性が現れるため、薬物療法では対処できないことも少なくありません。
腎移植が次の選択しですが、腎移植した腎臓にも、FGSが再発しやすく、結局人工透析するしか道がないことも起こります。
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薬物療法
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薬物療法で最初に用いられるのは副腎皮質ステロイド投与法で、プレドニゾロン40mg/日を4~8週投与し、その後4~8週毎に10mg/日づつ漸減する方法です。
しばしばステロイド抵抗性が現れることがあり、この場合にはステロイドパルス療法も行われることがあります。ステロイドに抵抗し、しばしば腎不全に発展することがあります。
大量のステロイドを長期にわたって投与することで良好な結果が得られることもあります。
ステロイド抵抗性のために、完全寛解あるいはある程度の改善に至らない場合には、免疫抑制剤投与を行うことがあります。この例としては、シクロホスファミド 50~100mg/日を8~12週、シクロスポリン1.5~3.0mg/kg/日を3~6カ月、ミゾリビン150mg/日を3~6カ月などが行われます。
その他、必要に応じ、蛋白尿減少効果と血栓症予防を図るために抗凝固薬や抗血小板薬、脂質代謝改善薬などを併用することもあります。
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血漿交換療法
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薬物療法で思うように効果がえられない場合、血漿中のLDLコレステロールや免疫グロブリンIgMや補体C3などを除去する目的で、血漿交換療法が用いられることがあります。
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腎移植
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薬物療法や血漿交換療法で好結果が得られない場合、次の選択肢は腎移植です。腎移植を行っても、腎移植後に再発する確率は非常に多いとされています。
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人工透析
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薬物療法や血漿交換療法、腎移植などで改善できない場合、腎臓の機能は徐々に低下してゆき、腎不全の状態に至ってしまいます。この場合の唯一の対処法は人工透析です。
人工透析には、毎週2回病院を訪問し4時間程度の時間をかけて透析を受ける方法と、6時間ごとに腹膜に透析液を入れ、腹膜の機能を利用して透析する方法とがあります。
病院での人工透析は、衛生面の管理などは抜群ですが、毎週2回は病院で過ごすことになるため、長期の旅行などが不可能という不便さがあります。
これに対して、腹膜を用いた人工透析では、自分自身で自宅や外出先などで透析液の交換ができるので、日常生活への影響度がかなり改善されます。最近では、この方法を行う患者も増加しつつあります。また、病院での透析と腹膜透析とを併用することも可能です。
人工透析の更に詳細は、「慢性腎不全」などのページでご説明していますので、そちらを参照して下さい。
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