〔NAGビブリオ感染症〕 |
コレラという重篤な病気の原因となる病原菌にコレラ菌(学名:Vibro cholerae)があります。 |
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〔NAGビブリオ感染症〕 |
コレラという重篤な病気の原因となる病原菌にコレラ菌(学名:Vibro cholerae)があります。 |
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その後、1884年になって、ロベルト・コッホがコレラの病原体であることを発見しました。 コレラ菌は好アルカリ性の細菌で、主に河川や海などに生息している細菌です。 コレラ菌には、200種類以上の血清型(O抗原)の存在が知られていて、その中の「O1型」と「O139型」のコレラ菌がヒトに感染してコレラを発病させます。 それ以外の型の菌も食中毒などを発生させます。 |
以前には「O1型」のコレラ菌だけがコレラを発症させると考えられていて、コレラ菌の分類としてコレラを引き起こす「O1型」と(当時の考えでは)コレラを引き起こさないという意味での「非O1型(Non-agglutinable Vibrios)」とに分類されていました。 この非O1型を「NAGビブリオ菌」と呼び、この菌の感染で発症する食中毒などの病気が「NAGビブリオ感染症」と呼ばれています。 現在では「O139型」の菌もコレラを発症させることが分かっているので矛盾があり、混乱もあるのですが、現在でも「NAGビブリオ感染症」という言葉が使われています。 |
◆〔NAGビブリオ感染症〕とは、一体どんな病気なのかご説明します。 |
どんな病気ですか? |
既に述べたように、コレラを引き起こすコレラ病原菌は、ビブリオ属に属するグラム陰性のコンマ型をした桿菌の一種で、血清型として「O1型」と「O139型」という二つがの種類があります。 |
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◆〔NAGビブリオ感染症〕の症状をご説明します。 |
NAGビブリオ感染症の症状 |
NAGに汚染された水や食物を経口摂取すると、摂取後、数時間~72時間以内に腹部不快感から始まる、いわゆる「食中毒」を発症します。 |
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◆〔NAGビブリオ感染症〕の原因や発症の仕組みをご説明します。 |
NAGビブリオ感染症の原因 |
NAGビブリオ菌は、一端一毛性のグラム陰性、中等大桿菌で、菌体はやや湾曲した菌です。 |
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◆〔NAGビブリオ感染症〕の検査方法や診断方法をご説明します。 |
NAGビブリオ感染症の診断 |
食中毒が発生した場合、原因がNAGビブリオ感染症かどうかを判定するには、患者からの下痢糞便の検査と、汚染源と想定される食べ残した食品、調理場のふき取り資料などの検査を行います。
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◆〔NAGビブリオ感染症〕の治療方法をご説明します。 |
NAGビブリオ感染症の治療 |
NAGビブリオ感染症による食中毒の治療は、対症療法のみで行われ、1週間程度で軽快します。 |
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