〔Q熱〕 |
Q熱は、人畜共通感染症のひとつで、1935年にオーストラリアの屠畜場従業員の間で流行した原因不明の熱性疾患として発見されました。 |
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Q熱は人畜共通の感染症のひとつで、レジオネラ目コクシエラ科コクシエラ属の細菌による感染症です。このQ熱の病原体は、日本でもウシ、ヤギ、ヒツジ、イヌ、ネコなどの動物体内に存在しています。 |
〔Q熱〕 |
Q熱は、人畜共通感染症のひとつで、1935年にオーストラリアの屠畜場従業員の間で流行した原因不明の熱性疾患として発見されました。 |
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Q熱は人畜共通の感染症のひとつで、レジオネラ目コクシエラ科コクシエラ属の細菌による感染症です。このQ熱の病原体は、日本でもウシ、ヤギ、ヒツジ、イヌ、ネコなどの動物体内に存在しています。 |
◆〔Q熱〕とは、一体どんな病気なのかご説明します。 |
どんな病気ですか? |
Q熱は、レジオネラ目コクシエラ科コクシエラ属の細菌であるコクシエラ菌による感染症です。最近までは、この病原菌はリケッチアの一種と考えられてきたが、現在では一般細菌のひとつに分類されています。 |
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◆〔Q熱〕の症状をご説明します。 |
Q熱の症状 |
Q熱に感染しても、約50%の人は不顕性感染となり特別な症状を呈しませんが、残りの50%の人は、1~4週間の潜伏期を経て、悪寒、戦慄を伴う急激な発熱、頭痛、眼球後部痛、筋肉痛、咽頭通、発汗、嘔吐、下痢、腹痛、食欲不振、全身倦怠感などインフルエンザ様の症状で発症します。38~40度Cの高い発熱があり、2週間程度続きます。 |
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◆〔Q熱〕の原因や発症の仕組みをご説明します。 |
Q熱の原因 |
既に述べたようにQ熱の発症原因は、コクシエラ菌による感染症です。コクシエラ菌は、小桿菌状で多形性の形状を示し、大きさは球菌の1/2から1/4あります。胞子様構造を持つ小型細胞と母細胞の大型細胞からなりともに感染性があります。 |
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◆〔Q熱〕の検査方法や診断方法をご説明します。 |
Q熱の診断 |
Q熱の診断は、発熱や肺炎、肝炎などQ熱を疑う所見がある場合に必要となりますが、確定診断は、血液を採取し、病原体を分離して血清学的診断により行います。 |
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◆〔Q熱〕の治療方法をご説明します。 |
Q熱の治療 |
急性Q熱の治療は、薬物療法で行いますが、第一選択薬は、テトラサイクリン系抗菌薬またはニューキノロン系抗生剤を投与します。多くの場合、2~3日ほどで解熱します。長期化した場合には、リファンビシンなどを併用し治療します。 |
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