世界的な大パニック状態となり、感染牛や感染した可能性のある牛は全部殺処分され、多くの場合に焼却処分されました。
特にイギリスでは、結局、通算して370万頭の牛が焼却処分を余儀なくされました。
日本でも、2001年9月10日に千葉県でBSEの疑いのある牛が発見され、その後も北海道などでの発見も含め、2004年4月に1頭の感染が確認されるなど、2012年4月末現在までに累計36頭への感染が確認されています。
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〔狂牛病〕の原因は、「BSEプリオン」というたんぱく質で、それを摂取した後、一定の潜伏期間を経て発病します。このプリオンに侵されると脳細胞が破壊され、脳組織内にスポンジ様の空胞が生じてしまい、牛は、〔運動失調〕的な異常行動を呈します。この症状は、いわゆる〔クロイツフェルト・ヤコブ病〕と同様だとされています。
感染を引き起こす原因物質は、BSEプリオンに感染したヒツジの肉を混ぜた、いわゆる「骨肉粉」と呼ばれる飼料だとされています。
近年は、しばらく沈静化していましたが、2012年4月25日、アメリカで1頭への感染が確認されたと発表されました。
因みに、BSEは英語で、「Bovine Spongiform Encephalopathy」の略号です。
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