歩行を開始したばかりの新生児の歩き方に異常がでる場合があります。一般に新生児は2歳くらいまではO脚傾向になるのですが、それ以降は急速に改善して、3~4歳頃には正常になるか、少しX脚の傾向になります。これは程度の差はあっても、誰もが辿る一種の生理的パターンとされます。
このような傾向は学童期に入ると自然に消失して、普通の成人脚の形状になります。
成人期になっても、O脚やX脚の状態が残る場合には、何らかの病的な要素もでてきますが、そうなる大きな原因の多くは、毎日の生活習慣にあるとされます。
O脚は、確かにクル病や骨軟化症などが原因で起こることもありますが、その割合は非常に少なく、主に下肢の発育に比べて過剰な体重の幼児に多く発生します。下肢の発育が十分でない乳児を無理に起立させることはO脚の要因ともなります。
日常生活で、毎日何度でも繰り返される動作、「立つ」「歩く」「座る」「寝る」などに習慣的に不自然な癖があり、無理な姿勢を続けていると、身体に歪みが生じ、それが原因となって、O脚やX脚の症状が現れる可能性が大となります。
また、何らかの大きな怪我、外傷が原因となって、このようなことが起こる可能性も大きいです。足関節部の骨折や捻挫などが直接の原因ともなりえます。
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