〔WPW症候群〕 |
WPW症候群は、正式には「ウォルフ・パーキンソン・ホワイト症候群」とも呼ばれる心臓における「不整脈」の中のひとつの疾患です。 |
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左に示した心臓の図は、正常な状態での刺激伝道系での信号の流れる順序を示したものです。 正常な状態の心臓では、生まれながらに心臓に備わったペースメーカーである洞結節で毎分50~100回程度の規則正しいパルス信号が生成されます。 この規則正しい刺激が図に示された伝道路をたどって伝わることで、「心房・心室の収縮」が起こり、一連の心周期を形成し、これを記録したものがよく知られている「心電図」です。 (図は国立病院大阪医療センター政策医療循環器病の図に一部グラフ部を追加して引用) |
図で示すように、心拍1回ごとに刺激信号が伝送され、心電図には「P・Q・R・S・T波」という5つの波形が現れます。これらの中でQ・R・S波は、一括して「QRS波」と呼ばれています。 |