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〔X線:レントゲン線〕

 X線(エックス線)とは、レントゲン線のことで、1895年にW.C.レントゲン博士によって発見されました。発見者の名前をとってレントゲン線と呼ばれることも多いです。

 1895年12月28日、「ウュルツブルク物理学医学会報、1895年第9号」に一つの記念すべき論文が発表されました。

 W.C.レントゲン博士による論文で、後の1901年、第一回ノーベル物理学賞を受賞することになる、X線の発見に関する画期的な論文です。

 これは、医学領域でのX線による放射線医学の出発点となる大発見でした。


最初の人体X線写真
 論文にはドイツ語でこう書かれていました。

「so sieht man die dunkleren Schatten der Handknochen in dem nur wenig dunklen Schattenbild der Hand」

(放電管と蛍光板の間に手を入れると手の影がこく薄く見える中に、手の骨の影がそれより黒く見える)」

 X線は紫外線よりも波長が短く、可視光の約10万分の1の波長をもつ電磁波で、目には見えず、かつ透過力が極めて大きい特徴があります。

 X線は、電磁波、放射線の一種であり、その波長は約100~0.1オングストローム程度で、波長領域はガンマー線(γ線)と接しています。

 X線は宇宙からも常時、降り注いでいるけれども、波長が短いためオゾン層で大部分は吸収されてしまい、地表にはほとんど届いていません。宇宙でX線を出しているのはエネルギーの高い天体で、ブラックホールや超新星残骸、活動銀河核などです。

 X線の応用としては、医療分野での胸部などのX線写真、CT検査や材料の非破壊内部探傷検査、物性物理分野での結晶構造解析(X線回折)などがあります。

 ここで、電磁波の波長分布、およびエネルギーレベル(波長の大小)による、X線の分類を示します。



X線の種類
超軟X線(Ultrasoft X-ray)  約数10eVのエネルギーが非常に低く紫外線に近いX線。X線としては波長が特に長い領域の電磁波である。
軟X線(Soft X-ray)  約0.1~2keVのエネルギーが低くて透過性の弱いX線。軟X線は、比較的波長が長く、透過性が弱いX線である。軟X線を使うと、魚やほおずきなどの繊細な透過像を得ることができる。
X線(X-ray)  約2~20keVのエネルギーを持つ典型的なX線。 (一部を軟X線に入れたり硬X線に入れて分類する場合もある)
硬X線(Hard X-ray)  約20~100keVのエネルギーが高くて透過性の強いX線。波としての性質より粒子としての性質を強く示すようになる。

 更に高いエネルギーを持つ電磁波は、ガンマー線でX線よりももっと強力に物質を透過するようになる。