数年ほど前のことになるのですが、ある日のこと、我が家の庭に白い猫が座っていました。青い目をしたとても上品なシャム系の猫です。しとしと小雨の降る中に、痩せさらばえてトボトボ歩きしかできない野良猫状態でした。
動物好きの妻が可哀想だというのでバーベキューの牛肉を一切れ食べさせました。決して爪も立てないおとなしくていい猫だったので、近所の飼い猫が迷子になったらしいのです。迷子になった猫がいないか聞き歩いたり、保健所に連絡しても元の飼い主は見つかりませんでした。最初は警戒していた猫もしだいに慣れて、いつのまにか我が家の一員になってしまいました。
最初は「猫ちゃん」と呼んでいたのですが名無しでは「我輩は猫である」みたいで可哀想だったし、いまや我が家の猫となったので「タマ」という名前を付けてあげました。猫はやっぱりタマがいいです。この猫はおもちゃが大好きでよく遊びます。
実名は「タマ」ですが、タマを呼ぶときは、「タマ」「タマちゃん」「タマ男くん」「タマ子さん」「三男坊」という具合にいろいろな名前があります。ちなみに、この子は男の子です。
現在は、知らない間に我が家に居ついちゃった野良猫あがりのタマだけが遊んでいます。肉類大好き猫ですがご飯や味噌汁はまったく食べません。最近は、温めた牛乳を飲んでくれるようになりました。飼い主としてはタマの餌代を稼ぐ必要に迫られている現実があります。ハイ。ところで、この猫には放浪癖があり、かまい過ぎると時々家出してしまいます!!
タマは、庭でときどきモグラとかネズミとか捕まえてきます。我が家の庭は広いのと、手入れが不十分で草木が沢山あるんです。よくいえば、地球温暖化防止に貢献しているんですね。タマは、結構、小鳥も捕まえてくるので困ります。捕まえても自分で食べるわけじゃなくて、飼い主に見せて自慢したいみたいです。「ほら、また獲ったよ」ってね。
そういえば、妻がとても大事に庭で飼っていた大きなガマ蛙くんと小トカゲの姿がここんとこ見えなくなっているんです。また、タマが悪いことしたみたいな予感がします。。。
猫がだまされるような、本物そっくりのネズミや小鳥のおもちゃがあるといいなあって思う今日、この頃です。
愛犬のポチは、もう何年も前に17歳であの世へ(涙)。
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