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〔トラウマ防ぐたんぱく質〕

 心的に大きな恐怖を経験すると、その記憶が大きなトラウマとなって心に傷を残します。

 このような現象をPTSD(心的外傷後ストレス障害)と呼んでいます。

 ところが、今回、群馬大学の研究で、PTSDになるのを防ぐかも知れないたんぱく質が見つかったとの情報がありました。


 2008年6月19日付けの読売新聞によりますと、群大講師がPTSDの治療に期待できるかも知れない「トラウマ防ぐたんぱく質」を解明したというのです。

 ここでは、読売新聞の記事をそのまま転載しておりますので、参考にしてください。尚、当サイト「健康・医療館」では心身の病気に関する記事を扱っていますので、他のページもご覧くだされば嬉しいです。


転載記事内容 ◆〔PTSD〕についての有用な記事を転載します。

解説

 2008年6月19日付けの読売新聞によりますと、脳内には、恐怖の記憶が形成されると、ICERというたんぱく質ができ、恐怖記憶の形成を防ぐ仕組みがあることが発見されたとのことです。

 ここでは、読売新聞の記事をそのまま転載しておりますので、参考にしてください。


転載元


読売新聞 2008年6月19日


記事名称


トラウマ防ぐたんぱく質

PTSD治療に期待

記事本文

 脳内には、恐怖の記憶が形成されると、ICER(アイサー)というたんぱく質が合成され、トラウマになるような恐怖記憶の過剰な形成を防ぐ仕組みがあることを、群馬大学大学院の児島伸彦講師(47)(神経薬理学)が、マウスを使った実験で解明した。

 研究成果は、災害などで恐ろしい経験をした人が、突然記憶がよみがえって日常生活に支障を来すPTSD(心的外傷後ストレス障害)の症状緩和につながる可能性があるという。

 児島講師は、遺伝子組み替えでICERを持たないマウスと、過剰に発現させたマウスを用意し、特別な箱に入れ、ブザー音とともに床に電流を流すことを数回繰り返した。翌日、同じマウスにブザー音を聞かせたり、箱に戻したりすると、マウスが前日の電気ショックを思い出し、恐怖で足がすくむ様子を観察した。

 足がすくむ時間は、ICER過剰マウスは通常のマウスの半分以下だった。反対に、ICER欠損マウスは、通常の倍程度だった。

 従来の研究で、恐怖記憶が形成される際にはCREB(クレブ)というたんぱく質が活性化することが報告されていた。今回の研究で、CREBをアクセルに例えると、同時に合成されるICERがCREBの働きを抑え、短期記憶が長期記憶に移る過程でブレーキの役目をすることがつかめたという。児島講師は「人に応用できたうえでICERの働きを強められるようになれば、PTSDやパニック障害を防げるようになるかも知れない」と、共同研究の協力先を求めている。

 研究内容は、18日付の米神経科学専門誌「ジャーナル・オブ・ニューロサイエンス」に掲載される。