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〔痘そう〕

概要病気症状原因診断
治療予後合併症情報書籍
 
この疾患の概要です

 〔痘そう〕は〔天然痘〕や〔疱瘡〕〔痘瘡〕と呼ばれる病気で、オルソポックスウイルスに分類される天然痘ウイルスを病原体とする感染症です。

 痘そうウイルスの宿主はヒト以外になく、ヒトからヒトへ空気感染や接触感染で感染します。

 〔痘そう〕は非常に強い感染力を有し、感染すると全身に膿疱を生じ、治癒しても酷い瘢痕を残すため、かつては世界的に悪魔の病気などと恐れられていた病気です。



 〔痘そう〕に感染すると、7~17日間の潜伏期間を経て発症します。

 発症初期には40度C前後のインフルエンザ様の高熱と頭痛や腰痛などではじまります。

 発熱後3~4日すると、一旦熱は下がりますが、今度は頭部や顔面を中心に皮膚の色に近い豆粒状の特徴的な発疹・丘疹が現れ、徐々に全身に広がってゆきます。

 一週間ほどすると、皮膚表面の発疹が化膿して膿疱となり、再度40度C以上の高熱が出ます。

 〔痘そう〕の症状は、皮膚表面だけでなく、呼吸器や消化器などの内臓にも生じ、呼吸困難や危険な呼吸不全を来たすこともあり、最悪時は死に至ります。

 発疹などの症状は2~3週間続き、やがて膿疱は瘢痕を残して治癒に向かいます。


 〔痘そう〕の病型には致死率20~50%という高致命率のものと、1%程度の低致命率のものとがあります。まれに悪性型や出血型もあり予後は不良です。

 〔痘そう〕は、1977年にソマリアで発生した患者を最後として、それ以降の発生はなく、1980年5月には根絶宣言が出されました。

 日本では1956年以降患者の発生はなく、1977年以降は種痘は実施されていません。

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