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〔マールブルグ病〕


概要病気症状原因診断
治療予後合併症情報書籍
 

この疾患の概要です

 〔マールブルグ病〕は、人獣共通の感染症です。この病気のウイルスを保有する自然宿主は不明です。

 現時点では発生した場合の確立された治療法はなく、対症療法のみとなります。

 〔マールブルグ病〕は、感染後3~10日程度の潜伏期の後で、突発的に発症します。



 初期症状には、突然の発熱、前頭部と側頭部の頭痛、倦怠感、腰部を主体とした筋肉痛、吐き気、嘔吐、皮膚粘膜発疹、咽頭痛などが現れます。

 発症してから1~2日後には、水様性の下痢を起こし、40度C近い発熱と激しい嘔吐を繰り返します。

 同時に昏睡や精神活動に異常を来たします。


 〔マールブルグ病〕に感染すると、発症第一週中に、口蓋と扁桃粘膜、頚部リンパ節が肥大し、5~7日後には、顔と頸周辺に痒くない暗赤色の斑点状丘疹が発生します。

 発疹は遠心性に顔面から躯幹、四肢に広がってゆきます。

 発症後5~7日目に、消化管、尿路系、膣、結膜からの出血が認められます。

 その頃には手足などからの落屑が見られます。そして、多くの患者は発症後7~9日目で死に至ります。

 過去の事例では、致死率は23~25%です。死を免れ回復した場合でも、長期にわたる〔肝炎〕や〔精巣炎〕〔ぶどう膜炎〕〔横断性脊髄炎〕などが認められることがあります。

 〔マールブルグ病〕の発症には好発年齢や男女差はありません。


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