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〔南米出血熱〕


概要病気症状原因診断
治療予後合併症情報書籍
 

この疾患の概要です

 〔南米出血熱〕は、次のように呼ばれる一連の疾患の総称です。

 ・アルゼンチン出血熱
 ・ブラジル出血熱
 ・ベネズエラ出血熱
 ・ボリビア出血熱



 それぞれ特定のアレナウイルス科のウイルスが原因となる病気で、中南米の特定地域に分布して発症します。

4種類の南米出血熱とその原因ウイルス
アルゼンチン出血熱  フニンウイルス
ブラジル出血熱  サビアウイルス
ベネズエラ出血熱  ガナリトウイルス
ボリビア出血熱  マチュポウイルス

 〔南米出血熱〕を媒介するのは、現地に棲息するげっ歯類のヨルマウスというネズミで、その唾液や排泄物と接触したり、吸入したり、あるいは出血熱患者と接触して感染します。

 〔南米出血熱〕は、感染後の7~14日間の潜伏期間を経て、突然の発熱、筋肉痛、頭痛、悪寒、筋肉痛、眼窩後痛、背部痛、消化器症状などで発症します。

 3~4日後には目眩や嘔吐が始まり身体は衰弱してきます。


 症状が重くなると、高熱や出血傾向、ショックなどの症状を伴い、特徴的な歯肉縁の出血、結膜の充血、皮下や粘膜からの出血による紅斑、紫斑、全身のリンパ節腫大に進展します。

 神経症状が現れることもあり、手や舌の振戦、せん妄、昏睡、痙攣に至ります。

 多くの場合、発症後10~13日後くらいから症状が改善し寛解傾向となりますが、完全に回復するまでには数か月かかります。

 南米出血熱の致死率は30%以上です。


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