本来のリハビリテーションは広い意味で障害者の自立を意味しています。
リハビリを成功させるには、多くの努力と苦痛を伴いますが、本人が頑張ればかなりの機能を回復することができます。基本的に、リハビリには本人の強い意志が必須とされます。それなしにリハビリは成功しないのです。
リハビリテーションのもともとの意味あいは「本来あるべき状態、姿への回復、権利の回復、復権」などとなります。
医学的リハビリテーション
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医学的要因による障害(インペアメント)に対しての回復を意味するリハビリテーションです。
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社会的リハビリテーション
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障害に伴って社会的に生じる障害(ディスアビリティ)に対するリハビリテーションです。
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現代的なリハビリテーションの具体的な意味づけや行動は、第二次大戦中に激増した傷病兵の身体障害を支援する運動としてアメリカで始まりました。
現代の日本では、リハビリとかリハビリテーションという言葉は、狭義に解釈されるようになり、「治療体操や運動療法」的な意味合いの強い言葉として定着しています。
即ち、脳卒中などで身体が不自由になるような神経疾患の後遺症の改善、老年痴呆の改善、がんの治療で化学療法を行った場合の後遺症の改善、あるいは怪我などで身体が不自由になった場合の機能回復などを目指すものとしてのリハビリテーションの重要性が増してきているのです。
現代でのリハビリテーションの基本概念は、「生活機能の改善・向上」となっていますが、大きくは左の表に示すふたつに分類されます。
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