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〔エネルギー代謝率〕〕


 人は、覚醒していて横になっている状態でも、〔基礎代謝量〕と呼ばれる最小限のエネルギー消費を必要としています。

 座っている安静状態でもほんの少し代謝量が増加しますが、肉体的な活動が大きくなると、エネルギー量は急速に増加します。

 特に、いわゆる肉体労働や激しいスポーツのような骨格筋による活動時には、代謝量は極めて大きく増加します。

 このような活動あるいは労働の強度を表す方法として、〔エネルギー代謝率(RMR:Relative Metabolic Rate)〕という指標が用いられます。



 RMR(エネルギー代謝率)は、〔活動時の総エネルギー代謝量〕から、〔安静時のエネルギー代謝量〕を引き去り、その結果を〔基礎代謝量〕で割って計算します。

 この値は、年齢や性別・体格などにあまり影響されない、活動強度・労働強度を示す適切な指標となります。

 体内で消費されるエネルギー量は、栄養素の酸化反応で作り出されるので、それぞれのエネルギー代謝量は、呼吸により使われた酸素の消費量に対応します。

 活動や労働、運動などに必要なエネルギー量、そしてひいてはエネルギー代謝率は、酸素の消費量で測定できることになります。


エネルギー代謝率
エネルギー代謝率の定義

 人は横になって寝ていても、心臓や肺をはじめいろいろな臓器は活動し続けます。体温を保つために発熱もしていて、エネルギーを消費します。このように、目を覚ました状態で生き続けるために最小限必要なエネルギーが〔基礎代謝量〕と呼ばれます。

 これに対し、座っている状態を保つためには、少しだけ余分なエネルギーが必要となりますが、基礎代謝量にその分を加算したものを〔安静時代謝量〕と呼びます。

 そして、運動や作業など主に肉体労働をすると、非常に多くのエネルギーが消費されます。このように運動や作業などの活動により消費されるエネルギーは〔作業時代謝量〕とか〔活動時代謝量〕などと呼ばれます。

 運動や作業などの活動がどれくらい過酷なものか、活動強度、労働強度を評価する指標として、〔エネルギー代謝率〕が考案されました。

 エネルギー代謝率は、RMR(Relative Metabolic Rate)と呼ばれ、〔活動時の総エネルギー代謝量〕から、〔安静時のエネルギー代謝量〕を引き去り、その結果を〔基礎代謝量〕で割って計算します。

エネルギー代謝率計算式

 このエネルギー代謝率(RMR)は、その活動・労働に要するエネルギーが、基礎代謝量に対して何倍の活動強度・労働強度になるかを表しています。

エネルギー代謝率の計算

 エネルギー代謝率は、その活動・労働のために増加したエネルギー代謝量を基礎代謝量で割ったものとして定義されますが、その具体的な計算方法として、酸素の消費量が利用されます。

 筋肉が収縮すると、ATP(アデノリン3リン酸)という物質が代謝・分解されてエネルギーを放出し、酸素を消費します。この酸素消費量の変化を測定することで、筋肉の活動状態を定量化することが出来るようになります。

 このATPに関する詳しい反応は、「気になる言葉館:クレアチン」を参照してください。

 RMRは、〔活動時の総酸素消費量〕から、〔安静時の酸素消費量〕を引き去り、その結果を〔基礎代謝での酸素消費量〕で割って計算します。

酸素消費量変化からのRMR:エネルギー代謝率計算式

労働強度とRMR

 酸素必要量は、労働強度の強さに比例して増加します。軽度な労働であれば、体内での酸素消費量は呼吸により安定的に供給され続け、特別な疲労もなく長時間の労働が続けられます。この状態でのRMR(エネルギー代謝率)は、中くらいの労働強度と考えられ、大体2~4の範囲となります。

 労働が段々きつくなり、呼吸によって補給される酸素量を上回るようになると、やがて酸素供給量が追いつかなくなり、酸素不足のためにそれ以上の労働ができなくなります。RMRが4以上の重労働になると、長時間労働は到底不可能となります。RMRが7.0以上の作業・労働を無理やり続けようとすると、生命の危険性が極めて大となります。

 ここで、現代労働衛生ハンドブックに掲載されている「作業強度の分類と実働率」のデータを示します。重労働を含む作業では、拘束時間内の平均RMRの値は高くなりますが、実際に作業している時間を意味する拘束実働率は低下します。

作業強度とRMR
作業強度分類 主作業のRMR 拘束実働率% 拘束時間中の
平均RMR
非常に軽い 0.0~0.9 80 0.0~0.8
軽い 1.0~1.9 79~75 0.8~1.5
中くらい 2.0~3.9 74~65 1.5~2.6
重い 4.0~6.9 64~50 2.6~3.5
非常に重い 7.0以上 49以下 3.5以上


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