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心の病気

虚偽性障害とは

 〔虚偽性障害〕は、病状などについて虚偽を並べ立てる精神疾患のひとつです。

 ときには〔詐病〕や〔仮病〕と呼ばれることもあります。

 刑罰の軽減や保険金をもらう目的などで病気の症状を意図的に捏造したり、病人として医師や看護師に大切にされたいという病気利得を得たいというものなどがあります。


 〔虚偽性障害〕の最も典型的なものは、〔ミュンヒハウゼン症候群〕と呼ばれる障害です。〔ミュンヒハウゼン症候群〕は、周囲の人の関心を引き付けるために、作り話をしたり、自分の身体を傷つけたり、病気を装ったりする一連の症候群です。

 自分を痛めつけるだけでは気がすまず、自分以外を傷つけ、周囲の人の関心を引き寄せようとする場合には、〔代理ミュンヒハウゼン症候群〕と呼ばれます。

虚偽性障害の種類
ミュンヒハウゼン症候群  実際には存在しないのに急性の身体症状があるとして頻繁に病院を訪問し、応急処置を受けようとするような症状。

詐病・仮病  何らかの利得や困難や危険からの回避、報復的対応として偽りの、誇張された身体や精神症状を作り出す障害。


虚偽性障害にはこんな病気があります ◆〔虚偽性障害〕には、こんな病気があります。
ミュンヒハウゼン症候群  〔ミュンヒハウゼン症候群〕の名称は、1951年に、R.Asherによって、かつてホラ吹き男爵と呼ばれたミュンヒハウゼン男爵にちなんで名づけられた、身体症状を主訴とする虚偽性障害の症候群です。

 実際にはそのようなことはないにもかかわらず、急性の身体症状があるとして頻繁に病院を訪問し、応急処置を受けようとします。急性腹症として頻回手術を受けることすらあります。

 患者は豊富な医学的知識を持ち、何らかの薬物を服用したり、あるいは針やナイフなどで身体を傷つけたりして、無理やり身体症状をつくり出すこともあります。病院で作為的な身体症状であると分かっても、患者は決してそれを認めようとはしません。

 苦痛を伴うような検査や処置、あるいは手術などでも嫌がることなく、何度でも受け、強力な医薬を処方してもらうように希望する傾向がみられます。

 いわゆる〔詐病(さびょう)〕とは異なり、環境状況から現実的な利益や責任回避を目的としていると推測されるものの、何故そのようにするのかその真の目的は明確にはできません。

 しかし、その背後には、他人には明かすことのできないような何らかの切羽詰った理由が存在したり、あるいは、背後に重篤な〔人格障害〕が存在する可能性もあります。

詐病  〔詐病(さびょう)〕は、同義語では〔仮病〕とも呼ばれる虚偽性障害であり、真実ではない偽りの、あるいは非常に大げさに誇張された、身体ないしは精神症状が、意図的に作り出され表現される状態の障害です。

 一般的に、このような〔詐病〕や〔仮病〕を行う動機には、次のようなものがあるとされます。

詐病を行う主な動機の例
回避  困難や危険、あるいは責任、懲罰が予想される状況からの回避

利得  補償や生活保護などがからんだ心理的ないしは経済的利得や、ときには病人として医師や看護師に大切にされたいという病気利得

心理的報復  罪悪感や恨みなどから対象に対して働く報復的あるいは懲罰的心性など


 このような詐病を行う人は、刑務所や病院、職場、学校、さらには外国では軍隊や捕虜収容所などでよく見られるとも言われています。

 症状は、漠然としてまとまりのない要領を得ないもの、客観性に乏しい掴みようのない身体各部の痛みや眩暈、物忘れ、不安や抑うつなどが多いですが、表現の仕方も極度に大袈裟で、その症状によりいかに生活に支障をきたしているかを強調します。

 訴える症状を説明する客観的所見が欠如していて、何らかの動機の存在が推測されることや、検査や治療に対して、非協力的であったり、反社会的、あるいは未熟な人格傾向などの存在が診断の決め手となります。