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心の病気心の病気全般心の病気の分類幼児期・小児期・青年期障害せん妄・痴呆・健忘性障害一般身体疾患による精神障害物質関連障害統合失調症・他の精神病性障害気分障害不安障害身体表現性障害虚偽性障害
解離性障害性障害・性同一性障害摂食障害睡眠障害衝動制御障害適応障害パーソナリティ障害臨床的関与対象状態その他の障害
 
心の病気
 

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〔心の病気の分類とは〕

 アメリカ精神医学会発行の「精神疾患の診断・統計マニュアル(DSM-IV」における分類方法の中の、〔心の病気〕に関する全体分類と診断基準を示します。

 心や精神の病気の分類法には、古来より用いられてきた「原因に基づく分類法」がありました。

 かつてはこの分類法が主流でしたが、最近ではあまり用いられなくなっています。


 原因に基づく分類法では、心の病気は、身体的な病気や障害が原因で起こる「外因性精神病」や遺伝的な要因がかかわっているか、原因がはっきりしない「内因性精神病」および強いショックやストレスなどが原因で起こる「心因性精神病」の3つに分類されていました。

 これに対して、最近になって、世界保健機関(WHO)発行の「国際疾病分類(ICD-10)」という分類方法、およびアメリカ精神医学会発行の「精神疾患の診断・統計マニュアル(DSM-IV」という分類方法が登場し、この二つが、心や精神の病気の分類法の世界標準となりつつあります。

 これら二つの分類法は、日本においてもどちらもよく使用されるようになりましたが、アメリカ精神医学会による「DSM-IVの分類法が主流となりつつあるようです。

 更に、ごく最近、アメリカでは「DSM-V」が登場し、また改定されています。日本ではまだ定着していないので、このサイトでは「DSM-IV」に従って記述しています。

 心や精神の病気・疾患を分類しご説明するに当って、このコーナーでは、主に「DSM-IV」の分類法に従うこととしました。その分類を下方の表で示しました。

 これにともない、従来から使用されてきた「原因に基づく分類法」による心や精神の病名表記が変化し、別の病名で呼ばれるものも出てきました。例えば、従来の〔うつ病〕は〔大うつ病性障害〕と呼ばれるなどです。このコーナーでは、基本的にDSM-IVの分類に従いますが、利用者の便宜のために従来の病名表記との関係も必要に応じて付記するようにしました。

 DSM-IV分類での精神障害の診断基準は、専門知識を持ったプロが利用することのできるもので、訓練を受けていない素人が軽率に使用してはならないものですが、このようなものがあるという意味でご紹介しておきます。項目が多数あるので、それぞれ該当する専用のページを作成しました。


DSM-IVによる心の病気の分類 ◆DSM-IVによる心の病気の分類をご説明します。
DSM-IV

 DSM-IVによる分類方法は、アメリカ精神医学会発行の「精神疾患の診断・統計マニュアル」によります。この分類方法の特徴は、原因ではなくその症状から、心や精神の病気・疾患を分類しています。これにより診断基準が明確になっている点に特徴があります。

 DSM-IVはやや古い基準となったため、最近その改良版の案が作成され、「DSM-IV-TR」という版として発表されています。このページでは、基本はDSM-IVを使用していますが、個別の説明では、場合によってDSM-IVーTR版を用いています。また、更に必要な場合には、その他の情報で一般的に使用されているアイテムも追加しています。

 尚、2013年5月には、DSM-V の発表が予定されています。

 DSM-IVには、次の表で示すように16個の障害(Disorder)の概念が含まれています。

DSM-IVに含まれる障害の概念
1 通常、幼児期、小児期、または青年期に初めて診断される障害
2 せん妄、痴呆、健忘性障害、および他の認知障害
3 一般身体疾患による精神疾患
4 物質関連障害
5 統合失調症および他の精神病性障害
6 気分障害
7 不安障害
8 身体表現性障害
9 虚偽性障害
10 解離性障害
11 性障害および性同一性障害
12 摂食障害
13 睡眠障害
14 他のどこにも分類されない衝動制御の障害
15 適応障害
16 人格障害

 心の病気を多くの特徴的な要素で多変量解析すると、互いに独立な5つの要素、あるいは変量により、大部分が説明されることがわかっています。これにより、DSM-III以来、これらを5つの「軸」と呼び、「多軸評定」という手法で多面的に捉えるようになっています。

心の病気の多軸評定による分類
第1軸 ・臨床疾患、ないしは臨床的関与の対象となりうる他の状態。
・人格障害および知的障害を除く14個の障害概念がここに含まれます。

第2軸 ・人格障害および知的障害。

第3軸 ・一般身体疾患。
・DSM-IIIにおいては身体状態と呼ばれていました。

第4軸 ・心理・社会的、および環境的障害。
・DSM-IIIにおいてはストレス強度と呼ばれていました。

第5軸 ・全体的機能評定。
・DSM-IIIにおいては社会適応水準と呼ばれていました。


幼児期・小児期・青年期に診断される障害

 ・精神遅滞
 ・学習障害
 ・運動機能障害
 ・コミュニケーション障害
 ・広範性発達障害
 ・注意欠陥および破壊的行動障害
 ・幼児期または小児期早期の哺育障害・摂食障害
 ・チック障害
 ・排泄障害
 ・幼児期・小児期・青年期の他の障害

せん妄・痴呆・健忘性障害および他の認知障害

 ・せん妄
 ・痴呆
 ・健忘性障害
 ・他の認知障害

一般身体疾患による精神障害

 ・一般身体疾患を示すことによる緊張病性障害
 ・人格変化
 ・特定不能の精神疾患

物質関連障害

 ・アルコール関連障害
 ・アンフェタミン(あるいはアンフェタミン様)関連障害
 ・カフェイン関連障害
 ・大麻関連障害
 ・コカイン関連障害
 ・幻覚剤関連障害
 ・吸入剤関連障害
 ・ニコチン関連障害
 ・アヘン類関連障害
 ・フェンシクリジン(またはフェンシクリジン様)関連障害
 ・鎮静剤、催眠剤、または抗不安薬関連障害
 ・多物質関連障害
 ・他のまたは不明の物質関連障害

統合失調症および他の精神病性障害

 ・統合失調症
 ・統合失調症様障害
 ・失調感情障害
 ・妄想性障害
 ・短期精神病性障害
 ・共有精神病性障害
 ・一般身体疾患による精神病性障害
 ・物質誘発性精神病性障害
 ・特定不能の精神病性障害

気分障害

 ・うつ病性障害
 ・双極性障害
 ・他の気分障害

不安障害

 ・広場恐怖を伴わないパニック障害
 ・広場恐怖を伴なうパニック障害
 ・パニック障害の既往歴のない広場恐怖
 ・特定の恐怖症
 ・社会恐怖
 ・強迫性障害
 ・心的外傷後ストレス障害
 ・急性ストレス障害
 ・全般性不安障害
 ・一般身体疾患による不安障害
 ・特定不能の不安障害

身体表現性障害

 ・身体化障害
 ・鑑別不能型身体化障害
 ・転換性障害
 ・疼痛性障害
 ・心気症
 ・身体醜形障害
 ・特定不能の身体表現性障害

虚偽性障害

 ・虚偽性障害
 ・特定不能の虚偽性障害

解離性障害

 ・解離性障害
 ・解離性とん走
 ・解離性同一性障害
 ・離人症性障害
 ・特定不能の解離性障害

性障害および性同一性障害

 ・性機能不全
 ・性嗜好異常
 ・性同一性障害

摂食障害

 ・神経性無食欲症
 ・神経性大食症
 ・特定不能の摂食障害

睡眠障害

 ・原発性睡眠障害
 ・他の精神疾患に関連した睡眠障害
 ・他の睡眠障害

他のどこにも分類されない衝動制御の障害

 ・間欠性爆発性障害
 ・窃盗癖
 ・放火癖
 ・病的賭博
 ・抜毛癖
 ・特定不能の衝動制御の障害

適応障害

 ・適応障害

パーソナリティ障害(人格障害)

 ・A群パーソナリティ障害(妄想性・シゾイド・失調症)
 ・B群パーソナリティ障害(反社会性・境界性・演技性・自己愛性)
 ・C群パーソナリティ障害(回避性・依存性・強迫性)
 ・特定不能のパーソナリティ障害

臨床的関与の対象となることのある他の状態

 ・身体疾患に影響を与えている心理的要因
 ・投薬誘発性運動障害
 ・他の投薬誘発性障害
 ・対人関係の問題
 ・虐待または無視に関連した問題
 ・臨床的関与の対象となることのある状態、追加

その他の疾患

 DSMで扱われている以外でも精神に関係する疾患があるので、ここではそれらを記述しています。

 ・心気症
 ・過換気症候群
 ・神経性頻尿