十二指腸は、上腹部の胃と小腸の間にあり、指を12本並べたくらいの長さがあるとされる臓器で、この名称がついています。 (十二指腸の実際の長さは約30センチくらいです。)
通常は、この部分にできるがんは〔胆道がん〕として取り扱われます。 そのため、それ以外の部分の十二指腸粘膜にできる悪性腫瘍を〔十二指腸がん〕と呼んでいます。 〔十二指腸がん〕は、消化器系がんの中では比較的発症率は低く0.3~2.9%程度とされています。 〔十二指腸がん〕は、初期段階では特別な症状を呈することがなく、進行がんになってからも腹痛や吐き気、嘔吐、体重減少、貧血などの症状が現れるものの、〔十二指腸がん〕に固有な症状というものは現れません。