肛門入口より恥骨直腸筋付着部上縁までの約3cmほどの管状部分を肛門管といい、ここにできる悪性腫瘍を〔肛門がん〕といいます。 これは〔肛門管癌〕〔肛門癌〕などと呼ばれることもあります。 〔肛門がん〕の多くは〔扁平上皮がん〕と呼ばれる種類ですが、これも含め、次のようないろいろなタイプのがんが発生します。
・扁平上皮がん ・腺がん ・類基底細胞がん ・悪性黒色腫 ・ページェット病 ・ボーエン病など
〔肛門がん〕の主な症状は、かゆみやしこり、出血、疼痛、粘液分泌、便秘、便失禁などです。 〔肛門がん〕の発症原因はよく分かっていませんが、60歳以上の人に多く発生します。 男性では肛門縁に多く、女性では肛門管の上部に多く発症します。