胆嚢は右上腹部にあり、肝臓と十二指腸を繋ぐ胆管の途中にある袋状の臓器です。 肝臓で作られる胆汁は胆管を通過して十二指腸に流れ込み消化を助けます。 ここにできたがんが〔胆嚢がん〕です。 〔胆嚢がん〕は、初期には症状はなく進行してくると上腹部にしこりや鈍痛があらわれ、黄疸がでることもあります。
胆嚢がんは、早期発見が困難な上、特に有効な治療法もないため、一般に予後の悪いがんとなります。 〔胆嚢がん〕は、初期には症状がなく、やがて胆嚢壁への浸潤が進み、リンパ管や神経に沿って肝臓、十二指腸、結腸などに転移します。 〔胆嚢がん〕の発生率は、悪性腫瘍の1.6%ほどしかありませんが、60歳代に多くみられます。女性が男性の1.5~2倍ほどの率で発症します。 主な危険因子は次のものなどです。
・胆石症 ・胆嚢炎 ・膵胆管合流異常症 ・原発性硬化性胆管炎