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心の病気

心気症

 特別な病気に罹っているわけでもないのに、自分が何か重大な病気であり、死んでしまうのではないかと信じて疑わないような、不安を抱き続けるのが〔心気症〕という病気です。

 病院を訪れ、どんなに検査を受けても異常も病気も見つからない、医師がなんでもないといっても信じられず、そんなはずはない、自分は重大な病気なんだという疑念をますます強めてしまいます。


 終いには次々と別の病院を受診しては検査してもらう「ドクターショッピング」をはじめてしまいます。

 普通の人なら風邪をひき頭痛がしたら、市販薬でも飲んで自宅で安静にしていれば治ると思うところを、心気症の人は、たとえば、これはただの風邪なんかではなく、H5N1型の〔鳥インフルエンザ〕ではないのかとか、頭の中に大きな〔脳動脈瘤〕ができていて、それが今にも破裂してしまうのではないかなどと考えてしまうのです。

 どんな人でも、体調が悪かったり、友人が重病になったりすると、自分も病気ではないかと不安に感じることがありますが、〔心気症〕の患者では、そのような不安や恐怖感が6か月以上も消えることなく続きます。当然、日常生活にもいろいろな支障をきたすようになります。