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共有精神病性障害 |
〔統合失調症〕や〔他の精神病性障害〕には数多くの精神疾患があります。 |
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しばしば、三者以上の間で発症することもあるとされます。共有精神病性障害自体は、非常に稀で、同一家族内で発症するケースが多い病気です。 このような関係にある二人の間では、ある妄想が共有して出現します。どちらか一方の人が妄想を発現したのち、もう一方の人にその妄想と関連した同様な妄想が出現するという経過をたどります。このように最初の人が幻覚や妄想を持つと、一緒に暮らしている人も同様な幻覚や妄想を抱くようになるのです。 特徴的なのは、後から発症する人は、親密な関係にある他者の妄想を全く疑問をもたずに受け入れるという点です。妄想自体は一般の人間が理解可能な内容のことが多く、〔精神分裂病〕に見られるほど奇異で、ありえない内容のものではありません。 〔共有精神病性障害〕は従来診断では〔感応精神病〕とも呼ばれ、「ICD-10基準(WHOによる国際疾患分類)」においては〔感応性妄想性障害〕と呼ばれています。 |