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心の病気

摂食障害とは


 〔摂食障害〕は、体重や体形に極端にこだわりがあり、食事行動に異変を来たす病気です。

 この疾患には、〔拒食症〕と〔過食症〕という二つのパターンがあります。

 拒食と過食は現象としては正反対ですが、原因としては同一の心の病気といえます。しばしば拒食と過食を繰り返すことが起こります。


 この病気は若い女性に多く、スリムな体形に憧れることから始まることが多い病気です。

 多くの若い女性は、テレビに登場するモデルやタレント、女優などのスリムな姿に魅惑されます。自分もあのような美人になりたいという潜在的な希望から、一度はダイエットを試してみるのが普通です。

 確かに、テレビや雑誌のグラビアを飾る女性はスラリとして美しいので、若い女性が憧れるのは分かります。そして、ダイエットを始めるのですが、しばらくすると大抵の人は挫折してしまい、今までどおりの生活に戻ってしまいます。これが普通なのです。

 ところが、ダイエット志向が極めて強く絶対に諦めないで、どこまでも挑み続ける人もいます。もう十分にスリムになっているのに、まだ痩せたいと思うあまり、ほとんど食事を受け付けなくなる〔拒食症(神経性無食欲症)〕という状態に陥ります。

 一方で、しばらくこの拒食症状態が続いた後になって突然、異常なほどに食欲が亢進してしまい、今度は猛烈に食べ続ける〔過食症〕という状態に陥る人がでてきます。

 このような〔拒食症〕と〔過食症〕を合わせて〔摂食障害〕と呼ぶのですが、多くの場合、拒食症と過食症を交互に繰り返すようになります。


摂食障害の病気の個別概要 ◆〔摂食障害〕の病気の個別概要についてご説明します。
神経性無食欲症・拒食症  〔摂食障害〕は、体重や体形に極端にこだわりがあり、食事行動に異変を来たす病気ですが、そのうちのひとつが〔神経性無食欲症〕という精神疾患で、一般には〔拒食症〕と呼ばれています。この病気は三十歳以下の若い女性に多く、通常はスリムな体形に憧れるダイエットをきっかけに始まることが多い病気です。

 〔拒食症〕は、食欲があるのに食物を摂取することを嫌悪し、拒み続ける障害です。拒食症の人は、ダイエットにこだわるあまり極端な痩せ願望を抱きます。もう十分に痩せているのに、自分はまだ太りすぎていると信じ込んだり、顔や下腿など身体の特定部分がひどく膨らんでいると感じたりします。このため、体重の増加に対する極端な嫌悪感、恐怖感を抱き食事を摂らなくなるのです。

 外見上、拒食症の人はとても活発で、仕事も学業も普通以上にこなします。しかし、継続的な栄養不足のために、心臓や他の臓器、血液などには多くの障害があり、全身がボロボロの状態になっているのです。

 拒食症になると、持続的な摂食拒否、摂食嫌悪などの結果、高度の痩せ、夜の不眠、低体温、胃もたれ、便秘、手足のむくみ、低血圧、女性の無月経など多くの症状が認められるようになります。拒食症では、十分な栄養分が摂取できないために、生命の危険に晒され、極端な場合には餓死してしまいます。信じがたいことですが、拒食症での餓死率は4~5%にも及びます。

神経性大食症・過食症  〔摂食障害〕は、体重や体形に極端にこだわりがあり、食事行動に異変を来たす病気ですが、そのうちのひとつが〔神経性大食症〕という精神疾患で、一般には〔過食症〕と呼ばれています。

 〔過食症〕の症状は、大量の飲食を急激に行い、それに対しての代償行為を行うという特徴があります。代償行為としては、激しい飲食の後に、無理やり嘔吐したり、下剤や利尿剤、薬剤などを用いて強制的に下痢をして食べたものを排泄したりします。

 また、過度の運動を行って、エネルギーを強制的に使う努力をしたり、絶食したりします。最悪の場合には、自殺を図ることもあります。激食の後で代償行為を行うために、過食症の人が必ずしも肥満しているということはありません。

 過食症と拒食症とは摂食障害と総称される精神疾患で、これらの病気で現われる症状は正反対ですが、原因としては同一の心の病気といえます。多くの場合、拒食と過食を交互に繰り返し発症する特徴があります。

 尚、激しい飲食の後に、嘔吐や下痢などの代償行為をしない場合には、過食症とは呼ばず、〔むちゃ食い障害〕と呼ばれています。