胃腸薬の種類
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胃腸薬には分類として、次のような種類があります。
・ヒスタミンH2受容体拮抗薬
・消化性潰瘍治療薬
・乳酸菌製剤
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ヒスタミH2受容体拮抗薬
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ヒスタミンH2受容体拮抗薬系胃腸薬の代表的な市販薬には、次のような医薬がありあります。ここでは、これらのヒスタミンH2受容体拮抗薬系胃腸薬の効能や副作用などを示します。
・アルメサック錠
・ザッツブロック
・スカイジン
・住友胃腸薬スコープ
・センロックエース
・フロンディティア錠
特色・効能
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シメチジンなどのヒスタミンH2受容体拮抗薬は消化性潰瘍の治療薬です。ヒスタミンH2受容体拮抗薬は、胃酸の分泌を促すヒスタミンの働きを抑制することで胃酸の分泌を抑え、胃壁への胃酸の刺激を軽減し、潰瘍を治療します。
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副作用
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ショック、呼吸困難、全身発赤、再生不良性貧血、血小板減少、肝臓障害などの重大な副作用を起こすことがあります。
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飲み合わせ
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シメチジンは、生活習慣病に予防効果のあるビタミンB12の吸収を妨げる作用があります。このため、この薬を長期に使用するときは、ビタミンB12を多く含有する魚介類などを多めに摂取する必要があります。
また、この薬を服用中にアルコールを飲むと、アルコールの分解が遅くなり酒に酔いやすくなります。タバコを吸うと潰瘍が再発しやすくないます。
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消化性潰瘍治療薬
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消化性潰瘍治療薬系胃腸薬の代表的な市販薬には、次のような医薬がありあります。ここでは、これらの消化性潰瘍治療薬系胃腸薬の効能や副作用などを示します。
・三井Z胃腸薬
・大正エスブロックZ
・ストマクールA細粒
・マーロックスプラスチュアブル錠
特色・効能
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消化性潰瘍治療薬は、分泌される胃酸を中和して胃の粘膜に付着することで、粘膜の炎症部分を保護し、消化性潰瘍や胃炎を治療します。
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副作用
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食欲不振、悪心、胃部不快感、骨軟化症、高マグネシウム血症などが起こることがあります。
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飲み合わせ
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ステーキなどに含まれるリン酸とこの薬の中のアルミニウムが結合してリン酸アルミニウムになると、胃酸の中和力が弱まります。また、大量の牛乳を飲むと高カルシウム血症を起こす恐れがあります。
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乳酸菌製剤
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乳酸菌製剤系胃腸薬の代表的な市販薬には、次のような医薬がありあります。ここでは、これらの乳酸菌製剤系胃腸薬の効能や副作用などを示します。
・強力アタバミン
・新ビオフェルミンS
・ビフラミン
・ラクトミン
特色・効能
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この種の胃腸薬は、乳酸菌(ラクトミン)や有用菌(ビフィズス菌、アシドフィルス菌、フェーカリス菌)などの活性乳酸菌を補給して、腸内の細菌バランスを正常に保ちます。腸内の異常発酵を抑制して、便秘、下痢、軟便などの症状を改善します。
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副作用
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基本的にこれほど安全な薬も少なく、副作用はほとんど起こりませんが、製品によっては、ごく稀に発疹や過敏症状がでることもあります。
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飲み合わせ
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問題となるような食べ合わせはありません。但し、牛乳アレルギーのある方は、この薬を服用すると、アレルギー症状がでる恐れがあります。
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