α波出現
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テアニンを摂取後30~40分すると、脳波に、リラックスの指標である、α波が出現します。不安傾向の低い人であれば、50mgのの摂取で、α波が出現します。不安傾向の強い人でも、200mg摂取すればリラックス効果が認められるとの報告があります。
お茶として摂取したテアニンが、脳の血液脳関門を通過して脳内に移行し、脳をリラックスさせることでα波を出すものと考えられています。
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ストレス抑制
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テアニン摂取後、クレペリン型暗算課題でストレスをかけ、心拍数、唾液中の免疫グロブリンA、主観的ストレス感などの検査で、ストレスが抑制されるとの報告があります。
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睡眠の質の改善
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テアニンを摂取すると、睡眠の質の改善が認められ、中途覚醒が減少します。また、起床時の爽快感、熟眠感、疲労回復感の改善が認められます。
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PMS
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PMSとは、月経前に現れるイライラ、怒りっぽくなる、疲れ易い、憂鬱、集中力の低下、むくみ、仕事が嫌になる、辛いなどの、女性に固有な月経前症候群のことです。
テアニンには、女性のPMSによる精神的症状を緩和する作用があるとの報告があります。同様に、更年期障害によるほてり、動悸、イライラ、不安感、といった症状も軽減してくれます。
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カフェイン拮抗作用
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1杯のお茶を飲むと、15~30mgほどのカフェインを摂取することとなり、かなり強い興奮作用を呈するはずですが、実際には、それほど強く興奮することはなく、穏やかな興奮状態となります。
これは、テアニンによる、鎮静作用がカフェインの興奮作用を抑制するためと考えられています。テアニンには、カフェインの興奮抑制作用、カフェインとの拮抗作用があるのです。
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抗がん作用
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緑茶に含まれるカテキンには抗がん作用があることが知られています。テアニン自体に抗がん作用はありませんが、抗がん剤の働きを増強する作用があることが認められています。
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記憶力増進
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動物実験で、テアニンを投与すると記憶力や学習能力が高まることも示されています。テアニンが脳血液関門を通過し脳内に入り込み神経伝達物質のドーパミンやセロトニンの濃度を変化させるためと推測されています。
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脳神経細胞の保護
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動物実験により、テアニンが虚血による脳神経細胞の障害を軽減し、神経細胞を保護することが認められています。
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集中力向上
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テアニンは、集中力を向上させ仕事の能率が上がるとされます。
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食品への応用
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テアニンは、緑茶の風味改善剤として使用されるほか、緑茶以外の食品の苦味やえぐ味を抑制し風味を改善するためにも使用されます。
ガムやキャンデーなどの菓子類、アイスクリームやヨーグルトなどの冷菓、清涼飲料水、健康食品、美容食品などにも応用されています。
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