整容外科は、肉体の機能としては健全な人の露出される部位を中心にメスを加え、容姿を整える外科手術です。 整容外科では、機能的には健全な体を侵襲するために批判される面もありますが、醜形あるいは外傷や先天異常などによる変形を治療後に、更に容姿を整える目的で諸種の外科的手段を講じます。 |
整容外科では、通常の外科的手段に限らず、種々の人工的な埋入物の使用も含めて、見た目の美しさの強調がはかられます。 その対象としては、二重瞼や眼瞼、顔面、頸部の除皺、隆鼻、低鼻、耳介、豊胸、乳房縮小、突出臍、下腹部および殿部の脂肪除去などがあります。 |
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◆〔整容外科〕とは、どんな美容術なのかご説明します。 |
整容外科の美容術 |
怪我や病気などで身体の一部を失ったり、変形したりして自分や他人から、普通とは認められなくなった場合には、最初にその機能を回復させることが必要となりますが、機能回復後には、多くの場合、元の容姿の状態に復帰させる必然性に迫られます。 このような場合に登場するのが整容外科で、整容外科では、肉体の機能としては健全な人の露出される部位を中心に侵襲的手術を加え、容姿を整えようとします。 整容外科では、機能的には健全な体を傷つけるために批判される面もありますが、外傷の治療後や先天異常などによる変形や醜形が残る場合に、容姿をできるだけ普通の状態に整える目的で諸種の外科的手段を講じます。 整容外科では、容姿を整える通常の外科的手術が行われますが、これに限らず、種々の人工的な埋入物の使用を行うこともあります。見た目の美しさの強調がはかられます。 外観を整えることが重視されるために、整容外科で対象とする部位は顔に集中します。その対象としては、重瞼や眼瞼、顔面、頸部の除皺、隆鼻、低鼻、耳介などがあります。また、外観からは見えない部位では、豊胸、乳房縮小、突出臍、下腹部および殿部の脂肪除去などがあります。 ここで、整容外科で現実に行われる手術の例を示します。 |
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顔面外傷の整容 |
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先天奇形の整容 |
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しみ、しわの整容 |
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手術後の修復 |
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◆〔整容外科〕の由来・歴史についてご説明します。 |
整容外科の由来・歴史 |
整容外科(Corrective Surgery)は、以前には形成外科の一分野として〔美容外科(Cosmetic Surgery)〕と呼ばれていた分野です。 美容外科は、審美のために身体の特定部分だけを修正あるいは修復する意味合いの強い分野ですが、これに対して全身的で広範な審美を追及する分野として〔エステティック(Esthetic)〕と呼ばれる分野があります。 最近では、以前の〔美容外科〕と〔エステティック〕とを合わせた概念として、身体の部分だけではなく、全身的なバランスのとれた、見た目の美しさを強調する外科手術が重要となり、この分野を〔整容外科〕と呼ぶようになっています。 病気や怪我が治癒しても、外見に大きな変形、異常や醜形が残れば、患者は精神的な問題を抱え社会復帰することができません。これでは治療は不完全といわざるを得ないのです。整容外科では、病気や怪我を〔治す〕だけでなく、〔直す〕ことも行うのです。 |
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◆〔整容外科〕の方法についてご説明します。 |
整容外科の方法 |
整容外科も外科手術を行う以上、通常の手術と同じ医療用具や麻酔などの医薬、機器を使用します。 最近では、レーザー光線による各種の治療法も使用されるようになっています。皮膚の異常、特に血管腫、扁平母斑、太田母斑、異所性蒙古斑などの治療分野では、皮膚にあるメラニン色素に反応して、色調を改善するQスイッチアレキサンドライトレーザーなども使用されます。 また、微細部分の治療には、マイクロサージェリーの技術を用いた手術も盛んに行われています。マイクロサージェリーとは、顕微鏡で患部を確認しながら、持針器、ピンセット、メスを用いて行う、非常に微細な部分の外科的手術です。 |
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◆〔整容外科〕の主な効用・効能についてご説明します。 |
整容外科の効果・効用 |
整容外科では、通常の外科的手段に限らず、種々の人工的な埋入物の使用も含めて、見た目の美しさの強調がはかられます。 その結果として、外傷治療後の変形や先天的醜形などを持つ患者は、精神的な安定を取り戻し、社会復帰できることが最大の効用となります。 整容外科では、重瞼や眼瞼、顔面、頸部の除皺、隆鼻、低鼻、耳介、豊胸、乳房縮小、突出臍、下腹部および殿部の脂肪除去など、様々な手術が行われますが、これらは機能的なものだけでなく、美的な要求をも満たす手術なのです。 |
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◆〔整容外科〕の副作用や注意点についてご説明します。 |
整容外科の副作用・注意点 |
副作用とか欠点ということではないですが、整容外科で最善を尽くしたとしても、機能や美的感覚を完璧に満たすことができない場合もあることは承知しておかなくてはなりません。 また、このような外科手術は、治療内容によっては一度だけで完璧には出来ず、複数回にわたって行われることもあります。 |