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〔美容外科〕

 美容外科は、外見上は正常で何も問題ない人が、もっと美しくなりたい、もっと若々しくなりたいと願って整形を受ける場合の外科手術をいいます。

 簡単にいえば、もって生れた顔かたちなどに満足できず、更なる美を求めての整形手術です。

 美容外科は、医学的には特別な問題のない顔などを「直す」手術なのです。




美容整形の例
頭部の美容整形 顔面の美容整形
目の美容整形 乳房の美容整形
肥満対策 体毛処理
ほくろ除去 しみ・あざの除去
その他

 このため、基本的に自由診療となり、健康保険は適用されず、すべての費用は自己負担することになります。

 一般に美容整形の手術費用は、手術を受けるクリニックや医院などによって大きく異なります。また、手術部位などによっては、致命的な失敗例も多数報告されています。

 ちょっとした鼻の整形などでも数十万円は掛かります。よく行われる美容整形の治療例には次のようなものがあります。

どんな美容術ですか? ◆〔美容外科〕とは、どんな美容術なのかご説明します。
美容外科の美容術

 美容整形の医術は、本来の医学分野では〔形成外科〕に属する分野です。先天的あるいは事故等により身体に局所的な変形が生じてしまった場合、外科手術によってこれを再生させる、または直すのが美容整形の本来的な目的です。

 しかし、現在、〔美容整形〕といえば、基本は形成外科の技術を使用するものの、もっぱら審美のため、美容のためだけに行われる外科手術を指すことが多くなりました。美容整形の目的は、理由はともあれ、外科手術的手段により顔などの部位を今までより一層美しく見せるようにします。

 人は他人には何でもないようなことでも、内面的にはある種のコンプレックスをもつことがあります。たとえば、まぶたが下がっているなどの症状で、他人は何とも思っていなくても本人にとっては重要な問題なのかも知れません。美容整形では、単に美しいまぶたに直すだけでなく、それによって心理的なコンプレックスを解消することも大きな目的となります。

頭部の美容整形

・髪の毛の植毛術

顔面の美容整形

・しわ取り、たるみ取り
・フェイスリフト
・にきび跡処理
・ヒアルロン酸注入
・ケミカルピーリング
・ボトックス注入

顔面の輪郭形成

・あごのエラ張り修正やエラ削り
・頬骨張り修正や頬骨削り
・顔の骨格形成

目の美容整形

・二重まぶた形成
・瞼埋没法
・眼瞼下垂

乳房の美容整形

・豊胸手術
・乳房縮小術
・乳房固定手術
・女性化乳房

肥満対策

・脂肪吸引

体毛処理

・脱毛術
・レーザー脱毛

ほくろ除去

・ほくろ除去

しみ・あさなどの除去

・しみのレーザー治療
・あざのレーザー治療

その他

・ピアス穴あけ
・多汗症治療


美容術の由来・歴史 ◆〔美容外科〕の由来・歴史についてご説明します。
美容外科の由来・歴史

 美容外科は、審美のために身体の特定部分だけを修正あるいは修復する意味合いの強い分野です。美容外科が医学界で扱われるようになったのは比較的最近のことで、どちらかといえば開業医が独自に技術を蓄積していた分野です。医学界で〔美容外科〕が標榜科目として認可されたのは、1978年のことでした。

 最近では、以前の〔美容外科〕と〔エステティック〕とを合わせた概念として、身体の部分だけではなく、全身的なバランスのとれた、見た目の美しさを強調する外科手術が重要となり、この分野を〔整容外科〕と呼ぶようになっています。

 病気や怪我が治癒しても、外見に大きな変形、異常や醜形が残れば、患者は精神的な問題を抱え社会復帰することができません。これでは治療は不完全といわざるを得ないのです。整容外科では、病気や怪我を〔治す〕だけでなく、〔直す〕ことも目指します。


美容術の方法 ◆〔美容外科〕の方法についてご説明します。
美容外科の方法

 美容外科も外科手術を行う以上、通常の手術と同じ医療用具や麻酔などの医薬、機器を使用します。

 最近では、レーザー光線による各種の治療法も使用されるようになっています。皮膚の異常、特に血管腫、扁平母斑、太田母斑、異所性蒙古斑などの治療分野では、皮膚にあるメラニン色素に反応して、色調を改善するQスイッチアレキサンドライトレーザーなども使用されます。

 また、微細部分の治療には、マイクロサージェリーの技術を用いた手術も盛んに行われています。マイクロサージェリーとは、顕微鏡で患部を確認しながら、持針器、ピンセット、メスを用いて行う非常に微細な部分の外科的手術です。


美容術の効果・効用 ◆〔美容外科〕の主な効用・効能についてご説明します。
美容外科の効果・効用

 美容外科では、通常の外科的手段に限らず、種々の人工的な埋入物の使用も含めて、見た目の美しさの強調がはかられます。

 その結果として、外傷治療後の変形や先天的醜形などを持つ患者は、精神的な安定を取り戻し、社会復帰できることが最大の効用となります。

 美容外科や整容外科では、重瞼や眼瞼、顔面、頸部の除皺、隆鼻、低鼻、耳介、豊胸、乳房縮小、突出臍、下腹部および殿部の脂肪除去など、様々な手術が行われますが、これらは機能的なものに限らず美的な要求をも満たす手術となります。


料理のコツ ◆〔美容外科〕の副作用や注意点についてご説明します。
美容外科の副作用・注意点

 美容外科に直接的で大きなな副作用や欠点はないですが、美容外科手術で最善を尽くしたとしても、機能や美的感覚で希望を完璧に満たすことができない場合もあります。

 たとえば、顔面のしわ取りをするためにフェイスアップをした場合、副作用的に耳たぶが長く伸びてしまうなどのことが起こることもあります。美容整形では思わぬところで別の問題がでてきてしまう場合もあることは承知しておかなくてはなりません。

 また、このような外科手術は、治療内容によっては一度だけで完璧には出来ず、複数回にわたって行われることもあります。

 更に、たとえば、ほうれい線を目立たなくするためにヒアルロン酸注入などを行っても、当初は若い人のように美しく変身できますが、ヒアルロン酸は時間が経つと体内に吸収されてしまうために、一定期間後にはまた元通りに戻ってしまいます。このような場合には繰り返しその手術を行う必要もでてきます。