1 |
暴露
|
その人は、以下の2つがともに認められる外傷性の出来事に暴露されたことがある。
★ 実際にまたは危うく死ぬまたは重傷を負うような出来事を、1度または数度、あるいは自分または他人の身体の保全に迫る危険を、その人が体験し、目撃し、または直面した。
★ その人の反応は強い恐怖、無力感または戦慄に関するものである。
|
|
2 |
解離性症状
|
苦痛な出来事を体験している間、またはその後に、以下の解離性症状の3つ(またはそれ以上)がある。
★ 麻痺した、孤立した、または感情反応がないという主観的感覚
★ 自分の周囲に対する減弱(例:“ぼうっとしている”)
★ 現実感消失
★ 離人症
★ 解離性健忘(すなわち、外相の重要な側面の想起不能)
|
|
3 |
再体験
|
外傷的な出来事は、少なくとも以下の1つの形で再体験され続けている。
★ 反復する心像、思考、夢、錯覚、フラッシュバックのエピソード、またはもとの体験を再体験する感覚。
★ または、外傷的な出来事を想起させるものに暴露されたときの苦痛。
|
|
4 |
回避
|
外傷を想起させる刺激(例:思考、感情、会話、活動、場所、人物)の著しい回避
|
5 |
覚醒
|
強い不安症状または覚醒の亢進(例:睡眠障害、いらだたしさ、集中困難、過度の警戒心、過剰な驚愕反応、運動性不安)
|
6 |
苦痛・障害
|
その障害は、臨床上著しい苦痛、または社会的、職業的、または他の重要な領域における機能の障害を引き起こしている、または外傷的な体験を家族に話すことで必要な助けを得たり、人的資源を動員するなど、必要な課題を遂行する能力を傷害している。
|
7 |
継続期間
|
その障害は、最低2日間、最大4時間持続し、外傷的出来事の4週間以内に起こっている。
|
8 |
他の障害との関連
|
障害は、物質(例:乱用薬物、投薬)または一般身体疾患の直接的な生理学的作用によるものではなく、短期精神病性障害ではうまく説明されず、すでに存在していたⅠ軸またはⅡ軸の障害の単なる悪化でもない。
|