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心の病気

離人症性障害

 離人症性障害は、自分が自分の精神過程または身体から遊離し、あたかも外部の傍観者あるいは観察者であるかのように自分自身を眺めている状態が、持続的または反復的に感じられる体験をいいます。離人症の患者は何らかの心的外傷があり、その症状には苦痛や苦悶を感じる結果、日常生活に支障がでたり、自殺を考えたりします。


 離人症性障害では、自分を取り巻く外界に活気を感じられないばかりか、自分が自分だという実感、自分が存在するという実感も薄れてしまいます。鏡で見る自分の姿も自分のものという実感が湧きません。自分があたかもロボットのように感じ、自分の住む家もまったく知らない場所のように感じます。家族や友人も見知らぬ世界の住人だと感じたり、見慣れないマシーンのように感じてしまいます。

 視覚領域の外界知覚が変容し、ものが大きく見える大視症、小さく見える小視症、歪んで見える、遠くに霞んで見えるなどが起こります。更に、不安症状・パニック・抑うつ症状・強迫的な反復思考・身体についての心配・時間感覚の障害を伴うこともあります。

 離人症性障害では、このように自分を傍観者として見ているように感じていますが、現実の吟味能力も洞察力も無傷のまま保持していて、自分が決してロボットなどではなく、傍観者でもないことに気づいています。

 離人症性障害は、通常、青年期〜成人期にはじまり、症状は突然起こり、その持続期間は、数秒間のごく短いものから、数日、数年間も持続する長いものまであります。慢性的な経過を辿り、寛解と増悪を繰り返します。