妄想性人格障害の特徴
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妄想性人格障害の人は、警戒心、猜疑心、頑固、自負心の面で非常に特徴的な行動パターンを示します。他人を信用せず、常に他人に軽快心を抱きます。頑固で自分には非凡な才能が備わっていると自負する気持ちでいっぱいです。
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警戒心
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周囲の人は、自分を騙し、出し抜き、陥れようとしていると常に警戒し続けています。他人から親切にされても、それに疑いを持って受け止めます。また、束縛されることを恐れるために、どのような集団に属することも嫌います。他人から見ると、ユーモアが理解できない気難しくて尊大な人間だと思われます。
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猜疑心
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ちょっとしたことで、極めて異常な猜疑心を抱き、相手が自分を利用しようとしていると疑います。病的な嫉妬深さで他人を疑い、いったん信じ込むと、その証拠を探し続けます。
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頑固
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常に非友好的な態度で人と接し、頑固ですぐに口論しやすいタイプです。他人の欠点や弱みには強く攻め込みます。自分の欠点などを指摘されると、強烈に腹を立て反撃します。
自分の権利は絶対的なものと強く意識し、その権利が侵されようものなら異常な恨みを抱きつづけます。警戒心が強すぎるために、新しい物事や事態に対しては、非常に警戒し簡単には受け入れようとしません。
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自負心
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自分ではどんなこともやり遂げられる非凡な才能があり、すばらしい業績を残せる能力があるという強い自負心を持っています。
この才能をうまく発揮できていないのは、他人が邪魔するからだと妄想的な確信を抱きます。何かまずいことがあれば、「裏切られた」「だまされた」と言い張ります。
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