演技性人格障害 |
著しい性格的な偏りが幼児期や青年期から長期間続いていて、その性格のために社会生活に支障をきたし、本人も悩み社会的にも問題を起こすのが〔パーソナリティ障害〕あるいは〔人格障害〕です。 |
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〔演技性人格障害〕は、通常の日常生活の中において、あたかも役者が演技をしているような目立つ行動をします。 自分の行う行動が注目されないとしたらそれは大きな衝撃・ストレスとなるため、そうなることを恐れて、特別に目立つ行動、時には自己破壊的だったり、挑発的な性行動をとるような派手な行動を演じてみせる精神疾患です。 〔演技性人格障害〕の患者の90%は女性で、自分自身が他人から美化され、注目されることを願望するが、他人に対しては無関心であり、他人を尊敬することもできません。 通常の人間なら、本物の自分の他に、職業人として自分、家庭の一員として自分、友達として自分、あるいは一度だけ会う人として自分などという風に一種の演技をし、人が他者と接するときに用いる表層的な人格「ペルソナ」として自分の立場を使い分けます。 しかし、〔演技性人格障害〕の患者では、このようなペルソナの使い分けができず、ある特定のペルソナにこだわり過ぎることによって、社会生活に多くの支障をきたすようになるのです。 〔演技性人格障害〕と類似の精神疾患に〔病的虚言症(プソイドロギア・ファンタスティカ)〕という疾患があり、自分を実際以上の大物と思わせるために、あらゆる妄想虚言を唱えることがあります。有名人と知り合いだなどとネームドロッピングして法螺を吹き、詐欺などの犯罪を犯したりします。 |