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〔血液・造血器の病気〕

造血器


 血液中には赤血球、白血球、血小板という3種類の血液細胞があり、これらの細胞は身体の中で様々な働きをしています。

 これら3種類の細胞を作っている臓器を「造血器」と呼んでいます。

 胎児期には肝臓や脾臓(ひぞう)および骨の中の骨髄で血液が造られるので、これらが造血器に相当します。肝臓や秘蔵での造血作用は誕生後しばらくは継続しますが成人期にはその機能を失います。


骨髄のありか

 青年期以降は、白血球・赤血球・血小板は、骨髄でのみ造られるようになります。ですから、通常は造血器といえば「骨髄」のことを指しています。

 右の図で示すように、ヒトの造血組織骨髄は、血液細胞を作り出す一種の血液製造工場のようなもので、全体重の4~6%を占めています。

 血液は実際には人体の全ての骨の骨髄で造られるわけではなく、主に胸骨や肋骨、脊椎、骨盤などの体幹の中心部に存在する扁平骨や短骨で造られています。

 骨髄の中では、将来的に血液の成分となるべき、造血幹細胞と呼ばれる未熟な若い細胞が次々と産生されています。


 このまだ未熟な若い細胞は「幼若な細胞」とか「芽球(がきゅう)」と呼ばれています。骨髄の中で、造血幹細胞はこの幼若な細胞の状態から、血液本来の役割を果たせるような成熟細胞へと変化する過程を辿ります。

 従って、骨髄の中には、骨髄幹細胞とそれが増殖・分化しつつある様々な段階の血球、および完成したばかりのいろいろな血球が詰まっています。そして、血液として完成した血球のみが血流中へと流れ出てゆき、血液としての役割を果たすのです。

血液の作られ方 ◆血液の各成分がどのように作り出されるのかご説明します。
造血幹細胞の特徴
造血幹細胞の自己複製と分化の特徴を表す図

 骨髄の中には、全ての血液成分に分化することのできる「造血幹細胞」が存在します。この造血幹細胞は二つの大きな特徴を持っています。


 造血幹細胞の第一の特徴は、「自分自身と全く同じ<造血幹細胞>」を複製する【自己複製】ができることです。自分自身を複製することで、骨髄中の造血幹細胞が消費されても、無くなることはありません。

 第二の特徴は、【全血液成分に分化】する能力をもち、白血球や赤血球、血小板というすべての血液細胞などを産生することができることです。

造血幹細胞の分化


 骨髄中に存在する造血幹細胞は、将来すべての血液細胞になる中間のそれぞれの前駆細胞に分化します。分化したそれぞれの前駆細胞は、更に分化を繰り返し、最終的に成熟した血液細胞を形成します。

 造血幹細胞は、先ず「骨髄系幹細胞」と「リンパ球系幹細胞」とに分化します。骨髄景観細胞は更に「巨核球・赤芽球前駆細胞」と「顆粒球・マクロファージ前駆細胞」に分化します。

 こららの前駆細胞は、更に分化を繰り返して最終的に、「血小板」と「赤血球」へと分化してゆきます。

 リンパ球系幹細胞は、いくつかのリンパ球の前駆細胞に分化したのち、最終的にB細胞やT細胞などのリンパ球へと分化してゆきます。

 骨髄系幹細胞由来のすべての細胞と、リンパ球系幹細胞からのB細胞と、NK細胞の分化・増殖・成熟は骨髄内で起こりますが、T細胞だけはその前駆細胞が骨髄から主に胸腺に移動してから分化し成熟します。

 骨髄中で分化が終わった細胞は、骨髄から末梢血液中に出ることができます。末梢血液とは、普通に体内を流れている血液を意味する専門用語です。

細胞分化の様子 造血幹細胞の分化の様子を表す詳細図
血液細胞の寿命

 血球系の細胞には寿命があり、造血組織より供給されなくなると徐々に減ってしまいます。骨髄で造血幹細胞から成熟するまでには、7~14日間の日数が必要で、末梢血液中にでてきてからは、半日くらいで組織の中に入ってきます。

 血液の寿命は、血球の種類によりさまざまで、最も短いもので数日、何か月と長いものもあります。

血液の寿命
赤血球 約100~120日

白血球 ・顆粒球:2週間
・リンパ球(T細胞):4~6か月
・リンパ球(B細胞):2~3日、または5~7週間

血小板 3~10日