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医薬品

〔処方薬〕


 処方薬は、医師が患者を診察・診断して、その結果に基づいて処方する医薬です。

 この薬は患者の症状に丁度合うように配合・調合される薬なので、その患者の症状にピンポイントで確実に効く特徴があります。

 医師は、患者に問診したり、患者の症状を診察し、患者の体調なども考慮して「処方箋」を書き、それに基づいて薬剤師が調剤して患者に渡す薬が処方薬で、このような医薬品は〔医療用医薬品〕と呼ばれます。



 この際、患者は、現在使用中の他の薬や、食べ物アレルギー、体調、副作用の経験などを、医師に正確に伝えることによって、医師はその患者に最も適した薬の処方箋を発行することができます。

 処方薬は市販薬のような配合薬ではなく、特定の医薬単体か、その組み合わせで処方され、その使用量も患者の状態に応じて加減されます。強力な薬効を持つ医薬品には副作用を伴うことも多いので、薬の使用期間や、用法、用量などは医師の管理下になくてはなりません。

 医薬品を摂取の仕方や投与の仕方で分類すると、〔内服薬〕と〔外用薬〕あるいは〔注射薬〕などとなります。処方薬は患者の症状などに応じて、これら全ての形態の薬として投与されます。


処方薬とは何ですか? ◆〔処方薬〕とはどんなものかご説明します。
処方薬

 既に述べたように、医師が患者を診察、診断し、その結果をもとに処方してくれるのが「処方薬」で、そのような医薬は「医療用医薬品」と呼ばれています。一般に処方薬は、〔内服薬〕や〔外用薬〕、あるいは〔注射薬〕として処方されます。

 処方薬の多くは、いわゆる西洋医学に基づいて開発された医薬ですが、それだけに限らず、漢方医学に基づいて開発された〔漢方薬〕が処方されることもあります。

処方薬の種類
内服薬  内服薬には、その薬を飲みやすくするための工夫がなされていて、その形状には、「水薬」「錠剤」「顆粒」「カプセル」などいろいろな種類があります。

 これらの医薬の詳細については、「内服薬」で解説していますので、そちらを参照して下さい。

外用薬  処方薬の中で、内服薬や注射薬以外の薬は外用薬と呼ばれます。外用薬の種類には、〔軟膏〕〔貼付薬〕〔坐薬〕〔舌下錠〕〔吸入剤〕などがあり、その目的や患者の年齢などによって使い分けられます。

 これらの医薬の詳細については、「外用薬」で解説していますので、そちらを参照して下さい。

注射薬  一般に手術で用いる麻酔薬や、解熱などの即効性を重視した治療薬、あるいはワクチン薬などは注射薬として病院で投与されます。

 また、糖尿病の治療に自己注射するインシュリンなどの医薬は注射薬として処方され、患者自身が注射して投与します。

特殊用途薬  処方薬の中で、その投与の仕方などがひとつの方法には限らないもの、あるいは非常に特別な使用法であるもの、特定目的に特化されたものなどがあります。

 たとえば、〔抗生物質〕や〔抗菌剤〕〔抗結核薬〕〔抗がん剤〕などがそれらに該当します。

 これらの医薬の詳細については、「特殊用途薬」で解説していますので、そちらを参照して下さい。

漢方薬  一般の薬は、通常、化学薬品として製造されるのに対して、漢方薬は天然の樹木や草から採ったいくつかの「生薬」を組み合わせ調合して作られます。

 漢方薬には、処方薬として医師から処方されるものと、市販薬として一般の人がだれでも自由に購入できるものとがあります。

 漢方薬の詳細については、「漢方薬」で解説していますので、そちらを参照して下さい。